[写真]=Gamma-Rapho via Getty Images
2016年、元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナがメキシコ・ワールドカップで伝説的なプレーを見せて、チームを優勝に導いてから30年が経過した。
そのプレーは多くの人々を魅了し、今なお伝説の選手としてサッカー史に名を遺す一方で、破天荒な暮らしぶりからプライベートでの行動などが一挙手一投足注目をされ、様々な素行が話題を呼ぶこともチラホラ。そんなマラドーナがこれまでやってきた“異端者”のエピソードを紹介する。
1. ストリートサッカーで技術や精神を鍛え上げたことで知られるが、“神の手”ゴールも「必死になればつい出てしまうだろ?」と幼少期から実践していたことを示唆。
2. アルヘンティノス・ジュニオルスの下部組織所属時代、ハーフタイムにリフティングを披露。観客を飽きさせないためだったが、そのプレーが話題を呼ぶ。
3. 1979年のワールドユースは日本開催。海外サッカーが根付いていなかった日本でマラドーナは魅了し、決勝戦勝利直後にはスタンドで観戦していた川平慈英が抱きつきにいったエピソードも。
4. バルセロナ在籍時、ウド・ラテック監督の指導に戸惑いがあったマラドーナはフロントにも不満を抱える。忌憚ない言動にヌニェス会長との関係も悪化し、退団時は喧嘩別れのような形に。
5. 1984年にナポリへ移籍し、その才能をいかんなくピッチで表現したが、バルセロナ時代から疑惑のあった様々な誘惑がさらに表面化。夜遊び、売春、麻薬…。多くのトラブルもナポリ在籍時に抱えることになる。
6. ナポリ時代、発表されたばかりのスポーツカーを欲したマラドーナ。周囲が手を尽くして数日で用意したが、オートマ車だったため、二度と興味を示さなかった。
7. 幼馴染のクラウディアと交際中にもかかわらず、イタリア人女性シナグラとの間に子どもが誕生。しかしマラドーナは認知せず、裁判に発展した。
8. イタリアマフィアのカモッラ家との関係性が表面化。コカインの密売やサッカー賭博への疑惑が取りざたされる。
9. 1990年イタリアW杯。マラドーナはイタリア人からのブーイングのターゲットになり、準決勝でイタリアを破ったことで反感はピークに。決勝ではアルゼンチン代表が大ブーイングを浴びた末に西ドイツに敗北。
10. ナポリ検察庁が薬物疑惑と売春行為の疑いがあると発表。売春行為は認めたが薬物疑惑は否定する。しかし、再検査の結果コカインの陽性反応が検出されたため、イタリアサッカー協会から15カ月の出場停止処分を受ける。
11. 1991年、ブエノスアイレスで麻薬所持容疑で逮捕。
12. ナポリ在籍時に脱税行為があったとして、イタリア入国時には都度金品を没収されることに。
13. ナポリ退団が決定的となった後、名古屋グランパス移籍が浮上したがコカイン使用歴などが原因で破談に。
14. セビージャに移籍するも、プライベートの素行の悪さは改善されず、監督との対立もあって契約を残したままアルゼンチンに帰国。
15. 1994年、ブエノスアイレス郊外の別荘へ、所属クラブとの契約解除問題を取材にきた報道陣へエアガンを発砲。4人が負傷し、執行猶予付き禁固2年の実刑判決。
16. キリンカップにアルゼンチン代表の一員として来日予定だったが、コカインでの逮捕歴が理由で入国ビザが下りず。入国できなくなり、アルゼンチン代表自体が不参加となる。
17. アメリカW杯で2試合に出場し、1得点。しかしナイジェリア戦後のドーピング検査でコカインの陽性反応が検出されたために大会を追放。FIFAから15カ月の出場停止処分を受ける。
18. ラシンの監督に1995年就任。指導法は「マラドーナのようにプレーしろ」。11試合で2勝3敗6分という成績で辞任。
19. 世界フライ級王者のハシアーが15度目の防衛を達成したことを記念して、1996年にボクシングの試合を行う。
20. ボカ・ジュニアーズで盟友カニーヒアのアシストを決め、駆け寄ると口にキス。カニーヒア夫人が大激怒する事態に。
21. 2000年、ウルグアイで休暇中に心臓発作を起こす。コカインが原因で心臓組織の38%しか機能していないことが判明。
22. キューバでコカイン中毒の治療中、マスコミの車の窓ガラスを叩き割り、ケガを負わせる。
23. 日韓W杯観戦のために来日しようとするも、過去のコカイン吸引などの犯罪歴から入国を拒否される。その後、政府高官大使として例外的に入国を許可される。
24. コカイン中毒により、2004年にブエノスアイレス市内の病院に緊急入院。生死をさまよっているとの報道も。
25. 肥満解消のための手術を受け、数カ月で50キロの減量に成功
26. アルゼンチン代表監督という立場にありながら、記者会見で報道陣に対して暴力的な発言をしたため、FIFAから2カ月間サッカーに関するすべての活動を禁止される。
27. 年俸約13億円でアル・ワスルの監督に就任するが、12チーム中8位に終わり、1シーズンで監督解任。
28. 恋人ベロニカ・オヘダとの間に2013年、自身5人目の子どもが誕生。しかし元妻クラウディアがマラドーナの財産目当ての発表で血縁関係はないと主張し、裁判に。ディエゴ・フェルナンドと名付けられた子どもは孫よりも年下となる。
29. 2015年、マラドーナの表情が一変。整形疑惑が浮上し、その中性的な姿は“ママドーナ”と呼ばれることに。
30. 2016年現在、サッカー選手でもあるロシオ・オリバと交際中。25歳のオリバとはその年の差なんと30歳。中東の王族の庇護のもと、悠々自適な生活を送っている。
By サッカーキング編集部
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