10日に行われたユーロ2016決勝でポルトガル代表を初制覇へ導く決勝ゴールを挙げたFWエデル(リール)が、自伝を出版する運びとなった。スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が13日に報じている。
エデルはフランス代表とのユーロ決勝で79分からピッチに立ち、109分に決勝ゴールを記録。ポルトガル代表をユーロ初制覇へ導く値千金の一撃を決めた。
今回の報道によると、エデルのメンタルコーチを務めるスサーナ・トーレス氏がポルトガルのラジオ番組に出演した際、自伝の出版を明かしたという。
エデルは1987年12月生まれの28歳。ポルトガルの旧植民地であるギニアビサウ共和国の首都ビサウ出身で、麻薬の密売が横行する地域で貧困生活を送った。3歳の時にリスボンへと移住したものの、両親の経済的事情によって養護施設へ入ったという。
12歳の時にADCアデミアというクラブでプレーを始めたエデル。やせ細っていたが、同クラブのファンだった地元の精肉店から「ゴールを決めるたびに肉をあげる」という約束をしてもらい、得点を量産したというエピソードもあるようだ。
ユーロ決勝での活躍で時の人となり、“英雄”とも称されるエデル。苦労の末にヨーロッパの頂点まで登り詰めた半生、数々のエピソードが自伝の中で明かされることになるようだ。