カルロス・テベス(左)擁するボカはホームでまさかの3失点を喫し、決勝進出を逃した [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・リベルタドーレス準決勝セカンドレグが14日に行われ、ボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)とインデペンディエンテ・デル・バジェ(エクアドル)が対戦。ホームでのファーストレグを2-1で制していたインデペンディエンテが、アウェーゴール3点を奪って決勝への切符を手にした。
ディエゴ・マラドーナ氏もボカ・ジュニオルスの勝利を信じてスタンド上段から観戦した一戦は、同氏の期待に応えるかのようにボカ・ジュニオルスが4分に先制。左サイドからのクロスが最終ラインとキーパーの間に流れたところに、クリスティアン・パボンが詰めてゴールネットを揺らした。
ところがボカの優勢は長く続かない。25分にCKを得たインデペンディエンテは、ニアに合わせたボールがDFファン・インサウラルデに当たってルーズボールになったところをルイス・カイセドが左足でゴール右上に蹴り込み、同点に追いついた。
ボカ・ジュニオルスには43分に追加点のチャンスがあったが、フランク・ファブラのクロスのこぼれ球に反応したウルグアイ代表MFニコラス・ロデイロのシュートはクロスバーに嫌われてしまった。
後半、試合の流れを引き寄せたのはインデペンディエンテだった。まず立ち上がりの48分にロングフィードを頭で前線に流して最終ラインまで送ると、ボールを追いかけてペナルティエリアに入ったブリアン・カベサスが右足でゴールに流し込んで逆転に成功。さらにその2分後にはGKアグスティン・オリオンの中途半端なパスミスをインターセプトしたフリオ・アングロが、無人のゴールへボールを流し込んだ。この時点で2試合合計スコアは 5-2 とインデペンディエンテが大きくリード。ボカ・ジュニオルスは残り40分で最低でも4ゴールを奪わなければならない事態に陥った。
追いかけるボカ・ジュニオルスは69分、ロデイロのボレーシュートが相手のハンドを誘ってPKを獲得。ところがこのPKをロデイロが決められず、試合の流れを取り戻すことができなかった。
最後まで執拗に攻めたボカ・ジュニオルスは、後半アディショナルタイムにパボンのミドルシュートで一矢を報いるも、反撃はここまで。
2試合合計 5-3 でボカ・ジュニオルスに土をつけたインデペンディエンテが初の決勝進出を果たした。19日にファーストレグ、26日にセカンドレグが行われる決勝戦では、サンパウロ(ブラジル)を破ったアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)と対戦する。
なお、準決勝でサンパウロ(ブラジル)とボカ・ジュニオルスが敗退したことで、今大会は1991年以来25年ぶりにブラジル勢、アルゼンチン勢が不在の決勝戦となっている。
【スコア】
ボカ・ジュニオルス 2-3(2試合合計:3-5) インデペンディエンテ・デル・バジェ
【得点者】
1-0 4分 クリスティアン・パボン(ボカ・ジュニオルス)
1-1 25分 ルイス・カイセド(インデペンディエンテ・デル・バジェ)
1-2 48分 ブリアン・カベサス(インデペンディエンテ・デル・バジェ)
1-3 50分 フリオ・アングロ(インデペンディエンテ・デル・バジェ)
2-3 90+1分 クリスティアン・パボン(ボカ・ジュニオルス)
(記事/Cartao Amarelo)