フェネルバフチェに所属するジエゴ。フラメンゴへの移籍が噂されている [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
15日に勃発したトルコの国軍によるクーデターは、サッカー界にも多大な影響を与えている。現在、母国ブラジルで余暇を満喫している元ブラジル代表MFジエゴが、イスタンブールへ戻れなくなっているという。国際情勢は、ジエゴの去就にどのような影響を及ぼすのか。
かつてサントスの司令塔として活躍したジエゴは現在、トルコのイスタンブールを本拠地とする名門フェネルバフチェで活躍中。2004年にポルトへ移籍して以降は一度もブラジルのクラブチームに所属していないが、ジエゴはオフシーズンになると必ず母国に帰省している。そして今年は、サントスから川を挟んで向かいにあるサント・アマロ島のグァルジャーという街で静養中だ。
今回トルコで勃発したクーデターにより同国の国際空港が閉鎖されたとの報道があり、これが事実ならばジエゴはイスタンブールへ戻る手立てがなく、果てはフェネルバフチェでの選手生活にも少なからず影響が及ぶことは必至。ジエゴの代理人は、取り急ぎ同選手のトルコへの渡航を見合わせる判断に至っており、2016-17シーズンに向けて準備すべく20日にイスタンブールへ戻る予定でいたジエゴのスケジュールは白紙となってしまった。
前述の国際情勢が交渉のネタとなっているかは定かでないが、ジエゴの代理人とフラメンゴとの間では移籍交渉が着実に進展しているという。条件面では、ペルー代表FWパオロ・ゲレーロに支払われている報酬と同額の待遇をジエゴがフラメンゴに求めていて、この要求をフラメンゴが飲むか否かが焦点となっている。
トルコの軍事クーデターによって翻弄されている渦中のジエゴに待っている未来は、果たして…。
(記事/Cartao Amarelo)