上位勢が揃って完封負けの波乱 ニューヨーク・Cはトロントに敗北/MLS杯・地区準決勝・1stレグ

トロントFC

終盤の2得点でトロントFCが先勝した [写真]=Toronto Star via Getty Images

 メジャーリーグ・サッカー(MLS)のプレーオフにあたる「MLSカップ」のカンファレンス準決勝・ファーストレグが30日に開催された。

  20クラブが東西カンファレンスに分かれレギュラーシーズンを行うMLS。各地区6位以上の計12クラブがプレーオフに進出し、東西に分かれたままトーナメント戦が実施されている。26日から27日にかけて地区ごとに3位と6位、4位と5位が一発勝負のノックアウト・ラウンドを戦い、勝利を収めたクラブがカンファレンス準決勝へ進出した。

 同準決勝では、各地区のレギュラーシーズン1位、2位のクラブとノックアウト・ラウンドを勝ち抜いたチームがホーム・アンド・アウェー方式でカンファレンス決勝進出を懸けて戦う。注目のファーストレグが、30日に開催された。

 東地区では、ノックアウト・ラウンドを勝ち抜いてきたレギュラーシーズン5位のモントリオール・インパクトが、ホームに同1位のニューヨーク・レッドブルズを迎えた。前半からニューヨーク・レッドブルズの時間帯が続いたが、そこを耐え忍んだモントリオール・インパクトは後半、イタリア人FWマッテオ・マンコースのハーフボーレが決まってリードを奪う。そのまま試合は終了し、1-0で勝利を収めた。

 同地区のもう1試合では、レギュラーシーズン3位でMF遠藤翼が所属するトロントFCがホームに同2位のニューヨーク・シティを迎えた。遠藤がメンバー外となったこの一戦は、終盤までスコアレスのまま時間が経過。しかし終始主導権を握っていたトロントFCが84分にアメリカ代表FWジョジー・アルティドールのゴールで先制すると、後半アディショナルタイムにも1点を加えてニューヨーク・シティに2-0の勝利を収めている。

 ノックアウト・ラウンドを勝ち上がった西地区4位のシアトル・サウンダースは、首位FCダラスとホームで対戦。シアトル・サウンダースは50分から8分間で3ゴールを奪う。相手に失点を許さず、そのまま3-0で快勝した。

 レギュラーシーズン西地区2位のコロラド・ラピッズは、同3位のロサンゼルス・ギャラクシーとアウェーで激突した。55分にメキシコ代表FWジオバニ・ドス・サントスのヘディングが決まってロサンゼルス・ギャラクシーが先制。そのままスコアは動かず、ロサンゼルス・ギャラクシーがホームで貴重な勝利を手にしている。

 この結果、カンファレンス準決勝ファーストレグはレギュラーシーズン上位勢が揃って完封負けを喫する波乱の展開となった。11月6日に行われるセカンドレグでは、その上位勢がホームスタジアムで試合を行う。

■MLSカップ・カンファレンス準決勝・ファーストレグ
▼東地区
モントリオール・インパクト(5位) 1-0 ニューヨーク・レッドブルズ(1位)
1-0 61分 マッテオ・マンコース(モントリオール・インパクト)

トロントFC(3位) 2-0 ニューヨーク・シティ(2位)
1-0 84分 ジョジー・アルティドール(トロントFC)
2-0 90+2分 トゥサン・リケッツ(トロントFC)

▼西地区
シアトル・サウンダース 3-0 FCダラス
1-0 50分 ネルソン・バルデス(シアトル・サウンダース)
2-0 55分 ニコラス・ロデイロ(シアトル・サウンダース)
3-0 58分 ニコラス・ロデイロ(シアトル・サウンダース)

ロサンゼルス・ギャラクシー 1-0 コロラド・ラピッズ
1-0 55分 ジオバニ・ドス・サントス(ロサンゼルス・ギャラクシー)

カンファレンス準決勝を突破したクラブは同決勝へ進み、各地区王者を決定。そしてカンファレンス王者同士が、一発勝負の決勝戦となる「MLSカップ」で真のシーズンチャンピオンの座を争う。

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