10代でA代表の常連となっているプリシッチ、R・サンチェス、G・ジェズス、ティル(左上から時計回り) [写真]=Getty Images
サッカーの世界では世代別にカテゴリーが分かれている。
代表チームではそうしたカテゴリー別の国際大会が用意されており、一般的に選手たちはU-17、U-19、U-21、A代表というステップでキャリアを積んでいく。
しかし、広い世界には10代ながらすでにA代表の“常連”となっている選手がいる。
今回は、そんな驚愕のヤングスターたちをご紹介しよう。
■レナト・サンチェス(ポルトガル代表)
生年月日:1997/8/18(19歳)
所属クラブ:バイエルン(ドイツ)
ポジション:MF
A代表での成績:12試合出場1得点(2016年12月現在)
今年5月、バイエルンが3500万ユーロ(約43億円)もの移籍金で獲得し、注目を集めたレナト・サンチェス。ポルトガルの世代別代表でプレーしていたが、3月にA代表デビューを飾ってからはすっかりチームの“常連”に。ユーロ2016のメンバーにも名を連ね、グループステージ第2節を除く6試合に出場。決勝のフランス戦でも先発出場を果たし、ユーロで優勝を経験した最年少選手となった。
■ガブリエウ・ジェズス(ブラジル代表)
生年月日:1997/4/3(19歳)
所属クラブ:パルメイラス(ブラジル)→マンチェスター・C(イングランド)
ポジション:FW
A代表での成績:6試合出場4得点(2016年12月現在)
2015年にサンパウロ州選手権でプロデビューを果たし、ゴールを量産したシンデレラボーイ。その後U-20ワールドカップに向けたメンバーに選出されると、リオデジャネイロ・オリンピックにも出場し、準決勝の2得点など大会3ゴールを挙げ、チームの金メダル獲得に貢献した。五輪が終わるとすぐさまA代表に選出され、デビュー戦での2ゴールなど、ここまで6試合の出場で5得点と大爆発している。なお、2017年1月からマンチェスター・Cでプレーすることが決定している。
■ヴァンサン・ティル(ルクセンブルク代表)
生年月日:2000/2/4(16歳)
所属クラブ:FCメス(フランス)
ポジション:MF
A代表での成績:7試合出場1得点(2016年12月現在)
弱冠16歳ながら、A代表の中心選手になっている若手がいる。ルクセンブルク出身のMFヴァンサン・ティルだ。今年3月にU-17からの飛び級でA代表に招集され、これまでワールドカップ予選を含む7試合に出場している。クラブチームでは日本代表GK川島永嗣と同じFCメスに所属しており、9月にトップチームデビュー。欧州5大リーグにおいて、2000年以降に生まれた選手がデビューするのはティルが初めてだった。
■クリスティアン・プリシッチ(アメリカ代表)
生年月日:1998/9/18(18歳)
所属クラブ:ドルトムント(ドイツ)
ポジション:MF
A代表での成績:11試合出場3得点(2016年12月現在)
クロアチアにルーツを持ちながらも、ペンシルバニアで生まれたプリシッチ。ドルトムントでの活躍が評価され、17歳だった今年3月にユルゲン・クリスンマン監督(当時)率いるアメリカ代表から招集を受けた。すでにチームの中心的存在になりつつあり、今年11月のワールドカップ予選では18歳ながら背番号「10」をつけた。チームは北中米・カリブ海予選で連敗を喫し、ワールドカップ出場に黄色信号が灯っているが、期待の超新星はこの苦境を乗り越えることができるだろうか。
(記事提供:Qoly)
By Qoly