日本で開催された2012年のクラブW杯に出場したアブトレイカ氏 [写真]=Corbis via Getty Images
元エジプト代表FWのモハメド・アブトレイカ氏が、テロ組織に資金供与をしたとしてテロリストに指定された。イギリスメディア『BBC』が18日に報じている。
アブトレイカ氏はテロ組織に指定されているイスラム組織「ムスリム同胞団」に資金供与をしたとして、エジプトの裁判所によってテロリストのリストに追加されたという。それにより、同氏は渡航禁止令や、資産凍結などの制裁の対象となる。
現在38歳のアブトレイカ氏は、現役時代に母国の強豪アル・アハリなどで活躍。FIFAクラブワールドカップには5大会に出場し、日本開催の2006年には3ゴールを挙げて得点王にも輝いていた。2008年にはBBCアフリカ年間最優秀サッカー選手賞を受賞。エジプト代表では2001年にデビューし、通算105試合出場で38ゴールを記録した。2012年のロンドン・オリンピックではオーバーエイジで参戦しキャプテンを務め、準々決勝で日本と対戦していた。2014年1月に現役を引退している。
同氏は、2012年の選挙で「ムスリム同胞団」のムハンマド・ムルシー元大統領を支持。2015年には同組織への援助の疑いで資産を凍結されていた。
同氏の弁護士を務めるモハメド・オスマン氏は、今回の決定について「有罪判決を受けたわけではなく、正式な通知もされていない」とし、「法律に違反している」と非難している。
By サッカーキング編集部
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