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ブラジル人選手、タイ1部でのプレー人数が増加…日本に次いでアジア2位に

2017.02.14

昨季のACLで広島と対戦したタイのブリーラム・ユナイテッド [写真]=Getty Images

 近年、国内のサッカー人気や競技レベルが飛躍的に上昇しているタイ。アジア圏の移籍先として日本や中国ではなく、タイを選ぶブラジル人選手も増加しているようだ。ブラジル紙『ランセ』が伝えている。

 同紙によると、現在、タイ・プレミアリーグ(TPL)でプレーしているブラジル人選手は25人。日本の明治安田生命J1リーグでプレーしている選手数(38人)には及ばないものの、中国スーパーリーグでプレーしている選手数(21人)を上回っており、アジアの各1部リーグで、タイは日本に次いで2番目に多くのブラジル人選手が在籍しているという。

 ブラジル人選手が移籍先としてタイを選び始めた理由について、同国最北の県に本拠地を置くチェンライ・ユナイテッドに所属するフィジカルコーチのニコラウ氏は、「一番の理由は、タイのサッカー関係者たちがブラジル人選手たちの力を借りようという意欲を持ち始めたからだろう」と分析。特に、TPL最多5回の優勝を誇るブリーラム・ユナイテッドが、ブラジル人監督や選手の下で大きな成功を収めたことが1つのきっかけになったとの見方を示している。

 さらに同氏は、「タイのクラブは良いサラリーを払えるようになったし、タイはブラジルと似た雰囲気の国である」と語り、待遇や環境の良さもブラジル人選手を引きつける要因になっているとの持論を展開している。

 実際、2015年からブリーラム・ユナイテッドに所属し、同年のリーグ得点王にも輝いたブラジル人FWジオゴは、「タイの一番の魅力は、人々の素晴らしさだと思う。彼らは外国人をいつも温かく迎え入れてくれる。日本や中国で暮らしたことはないけれど、(他のアジアの国々に比べて)タイ人は自由で陽気な人が多いと思う」とコメント。ブラジル人に似た国民性を持つタイ人の存在が、同国でのプレーを続ける理由の1つだと認めている。

 まだまだビッグネームは多くないが、この先も日本や中国ではなく、タイでのプレーを希望するブラジル人選手が増えていく可能性は十分にありそうだ。

(記事/Footmedia

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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