サンパウロ(右)に加入する中国人MFジャン・ユアンシュウは、オスカル(左)の大ファンだという [写真]=VCG via Getty Images、LatinContent/Getty Images
ブラジル1部リーグのサンパウロと契約を結んだ中国人MFジャン・ユアンシュウが、登録名を“オスカル”としたことが話題となっている。13日付のブラジルメディア『グローボ』が報じた。
現在19歳のジャン・ユアンシュウは、昨年5月に中国スーパーリーグの山東魯能からデスポルティーボ・ブラジル(サンパウロ州3部)へレンタル移籍で加入。同クラブで公式戦40試合出場11ゴールを記録し、“コパ・サンパウロ”というカップ戦の優勝にも貢献した。すると活躍が評価され、ブラジル1部のサンパウロ加入が決定。2017年12月末までのレンタル移籍ながら、名門クラブへのステップアップを果たすことに成功した。
当面は、20歳以下のチームでプレーする見込みだというジャン・ユアンシュウ。ただし、自身の登録名を“オスカル”としたことで、現地のファンの間で注目を集めているようだ。
オスカルといえば、今冬の移籍市場でチェルシーから中国スーパーリーグの上海上港へ加入したブラジル屈指のスター選手だ。同選手はサンパウロのユース出身でもあり、ファンにとっては親しみ深い存在である。
そんな“オスカル”を登録名とした背景には、中国人の名前がブラジル人にとって発音しにくく、また覚えにくいという理由があるという。現地に在住する中国人の多くは欧米風の名前を別に持っており、ジャン・ユアンシュウも同様の理由で、大ファンであるという“オスカル”を登録名にすることに決めたそうだ。
中国の“オスカル”として、その名に恥じぬプレーを披露することができるのか。今後のさらなる活躍が期待されるところだ。
(記事/Footmedia)
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