サウジアラビア代表の一部の選手が黙とうを“拒否”した [写真]=Getty Images
8日に2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選でオーストラリア代表とサウジアラビア代表が対戦した。その際、サウジアラビア代表が試合開始前にとった行動が波紋を呼んでいる。イギリス紙『テレグラフ』など複数メディアが報じている。
FWユリッチの2得点の活躍などで、3ー2でオーストラリア代表が勝利したこの一戦だが、試合開始直前の黙とうを“拒否”したサウジアラビア代表の行動が物議を醸しているようだ。
3日に起きたロンドンで起きたテロ事件の被害者に両チームが黙とうを捧げる予定のはずだったのだが、「文化や宗教の違いから」サウジアラビア代表の一部の選手たちはそれに参加しなかったのだ。
さらには応援に駆けつけたサポーターまでもが同じく黙とうへの参加を拒否し、終始声を大し続けるなど、“無秩序”な状態であったと同紙は伝えた。
オーストラリア代表サポーターからは当然のことながら大きなブーイングを受け、この試合中だけにおさまらず、世界中から批判の声が上がっている。
その後、サウジアラビアサッカー連盟は公式に謝罪文面を発表。
Holding statement from the Saudi Arabian Football Federation regarding the one minute silence in Australia game
https://t.co/QvsN7bf0zI pic.twitter.com/SOmRLgKSk1— الاتحاد السعودي لكرة القدم (@saudiFF) June 8, 2017
謝罪文には、「ロンドンのテロ被害者に捧げる黙とうに一部の選手が参加しなかったことについて、深く謝罪を申し上げます。選手たちに被害者たちを侮辱する意図は全くありませんでした。サウジアラビアサッカー連盟はテロと過激主義のすべての行為を認めず、今回のテロ事件の被害者やその家族、友人、そして英国の政府と国民にお悔やみを申し上げます」と記載されており、サウジアラビアサッカー連盟全体の意思ではなかったと述べた上で、テロ行為に対して徹底的に非難する姿勢を明らかにした。
By サッカーキング編集部
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