VARの様子(写真はU-20W杯のもの)[写真]=FIFA via Getty Images
FIFA コンフェデレーションズカップ ロシア 2017は18日、グループステージの2試合を行ったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって2試合連続で幻のゴールが生まれた。
1試合目は欧州王者のポルトガル代表と北中米カリブ海王者のメキシコ代表が対戦。ポルトガルは20分、ジョアン・モウティーニョの浮き球パスをエリア内のペペが落とし、クリスティアーノ・ロナウドが右足で強烈なボレーを放つが、クロスバーに直撃。そのこぼれ球をエリア内右のアンドレ・ゴメスが右足ダイレクトボレーで押し込んだが、VARによりモウティーニョのパスの時点でオフサイドがあったとしてノーゴールとなった。
続く2試合目はアフリカ王者のカメルーン代表と南米王者のチリ代表が激突。スコアレスで迎えた前半アディショナルタイム1分、チリは敵陣中央のアルトゥーロ・ビダルが縦に鋭いスルーパスを送ると、エドゥアルド・バルガスがペナルティエリア内に抜け出し、右足シュートでゴールネットを揺らした。しかし、絶妙な抜け出しを見せたかに思われたが、VARによりオフサイドの判定でゴールは認められなかった。
さらに、チリは1点リードで迎えた後半アディショナルタイム1分にバルガスが追加点を挙げると、その前のアレクシス・サンチェスの抜け出しがVARによる審議の対象となったが、ここはオフサイドではないとの判定でゴールを認められていた。
なお、ポルトガルはメキシコと2-2で引き分け、チリは2-0でカメルーンに勝利している。
VARは昨年末のFIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016で試験導入された。準決勝の鹿島アントラーズ対アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)戦では、鹿島DF西大伍がペナルティエリア内で相手選手に倒され、一度は流されたものの、VARの判断によりPKが与えられた。これはFIFA主催大会において史上初となるVARによるPK判定だった。
By サッカーキング編集部
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