ポルトガルが延長戦の末にメキシコとの3位決定戦を制した [写真]=FIFA via Getty Images
FIFA コンフェデレーションズカップ ロシア 2017の3位決定戦が2日に行われ、ポルトガル代表とメキシコ代表が対戦した。
FWクリスティアーノ・ロナウドが双子誕生により離脱したポルトガル。エース不在の中、FWナニがキャプテンを務め、FWアンドレ・シルヴァ、MFジョアン・モウティーニョらがスタメン入りし、DFペペも累積警告による出場停止から復帰した。一方のメキシコはキャプテンのDFラファエル・マルケスをはじめ、FWハビエル・エルナンデス、FWカルロス・ベラ、MFエクトル・エレーラらが先発出場した。
開始16分、ペナルティエリア内に抜け出したアンドレ・シルヴァが、マルケスに後ろから倒される。一時は流されたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判断により、ポルトガルにPKが与えられた。17分、キッカーのアンドレ・シルヴァがゴール左隅を狙うが、GKギジェルモ・オチョアにストップされる。ポルトガルはチリとの準決勝でPK戦にもつれ込むと、1人目から3人連続でストップされて敗戦。この日もPKで先制のチャンスを迎えたが、失敗に終わってしまった。
メキシコは31分、ベラからパスを受けたエルナンデスがエリア内右で相手DFをかわし、左足を振り抜くが、シュートはGKパトリシオの好セーブに阻まれた。ポルトガルは38分、ネルソン・セメドがエリア前から強烈なミドルシュートを放つが、GKオチョアに弾き返された。
スコアレスのまま迎えた後半の53分、ポルトガルはエリア内右に走り込んだジェルソン・マルティンスが、アンドレ・シルヴァからの浮き球パスをワントラップし、そのまま右足ボレー。だが、シュートはわずかに枠の右に外れた。
試合が動いたのは直後の54分、メキシコが先制に成功する。エリア内左に切り込んだエルナンデスが深い位置から鋭い折り返し。ニアに走り込んだベラは空振りに終わったが、ゴール前のDFルイス・ネトに当たってゴールネットを揺らし、オウンゴールとなった。
反撃したいポルトガルは61分、モウティーニョの折り返しに、ゴール前のジェルソン・マルティンスが頭で合わせるが、至近距離からのシュートはGKオチョアの好セーブに遭う。直後の右CKでも、中央のナニがヘディングシュートを放つが、枠の右に外れた。
その後、交代カードを切って反撃を狙ったポルトガルだが、それでもゴールは遠い。だが、このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム1分、途中出場のリカルド・クアレスマが右サイドからクロスを送ると、中央のペペが相手選手と競り合いつつ、伸ばした右足で合わせて、劇的な同点ゴールを奪った。試合は1-1のまま90分が終了し、延長戦に突入する。
104分、ポルトガルはジェルソン・マルティンスがエリア内左で仕掛けると、マークについたミゲル・ラジュンのハンドでPKを獲得。キッカーのアドリエン・シルヴァがGKと逆のゴール右隅に突き刺し、失敗が続いていたPKでポルトガルがついに試合をひっくり返した。
逆転したポルトガルだが、106分にネルソン・セメドが2枚目のイエローカードを受けて退場となり、数的不利となる。しかし、メキシコも112分にラウール・ヒメネスが2枚目のイエローカードで退場となり、10人対10人となった。
終盤にメキシコの猛攻を受けたポルトガルだが、1点を守り切り、2-1で逆転勝利。大会初出場のポルトガルが3位、出場7回目のメキシコが4位の結果で終わった。
【スコア】
ポルトガル 2-1 メキシコ
【得点者】
0-1 54分 オウンゴール(ルイス・ネト)(メキシコ)
1-1 90+1分 ペペ(ポルトガル)
2-1 104分 アドリエン・シルヴァ(PK)(ポルトガル)
By サッカーキング編集部
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