世の中では時として、理屈では説明できない偶然が起きる。昨年の欧州5大リーグの得点王の “ある共通点”もその1つだろう。リオネル・メッシ、ピエール・エメリク・オバメヤン、エディンソン・カバーニ、そしてハリー・ケインとエディン・ジェコ。2016-17シーズン、欧州5大リーグの得点王は、偶然にも全員が2位のチームに所属していた。
37試合に出場したジェコと、30試合に出場したケインはともに29ゴールを記録し、得点王に輝いた。2年連続でトップスコアラーに輝いたケインに対し、ジェコは2009-10シーズン、ヴォルフスブルク所属時以来の得点王となった。
結局優勝には手が届かなかったが、今年こそはリーグ制覇を狙いたい両チーム。ローマは元セビージャのモンチが新たなSDに就任したことにより、主力数人を放出したものの、積極的な補強を行っている。メキシコ代表のエクトル・モレノやイタリア代表のロレンツォ・ペッレグリーニらに加え、昨季スパーズからローンで加入し主力として活躍したDFフェデリコ・ファシオを完全移籍で獲得した。