シャルケ戦の前にひざまずくポーズを取ったヘルタ・ベルリンの選手たち [写真]=City-Press via Getty Images
14日に行われたブンデスリーガ第8節シャルケ戦の試合前、日本代表MF原口元気が所属するヘルタ・ベルリンの選手、スタッフが取った行動に話題が集まっている。
ヘルタ・ベルリンの面々は試合前、ひざまずくポーズを取った。同アクションは、ドナルド・トランプ大統領就任後、アメリカ国内で人種差別や警官による暴力が発生、増加している現状を憂慮するスポーツ選手たちが行っている『テイク・ア・ニー( #TakeAKnee)』キャンペーンの一環だ。
現在、ヘルタ・ベルリンにはアメリカ代表GKジョナサン・クリンスマンが所属している。同選手の父親で、ドイツ史に残る伝説的ストライカーのユルゲン・クリンスマン氏もバラク・オバマ政権からトランプ政権への移行で、日常生活が不安定なものになっていると8日付のドイツメディア『スポーツ・ビルト』の中で明かしている。
以上の流れを受けて、多様性を受け入れるメトロポールを自認するベルリンを本拠地とするヘルタ・ベルリンがアクションを起こした。ツイッター上では、トランプ大統領自身が「反吐が出るようなヘルタがシャルケに負けた。負け犬ども」と反応する一方で、世界中からリスペクトを示す反応を受けている。
ヘルタ・ベルリンは公式サイトの中で「ヘルタ・ベルリンは多様性に賛同し、暴力に反対します。このことから、現在、アメリカ国内で行われているアスリートたちのプロテストに賛同し、差別に対抗する明確なサインを示します」と表明している。
シャルケ戦を0-2で落としたヘルタ・ベルリンだが、プロスポーツクラブには競技以外にも役割があることも示した。
By サッカーキング編集部
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