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試合観戦しなければ退学に? ロシアの地元権力者が学生へ異例の勧告

2017.10.26

かつて指揮を執ったフリット氏は地域の無関心を指摘 [写真]=Getty Images

 ロシア連邦に属するチェチェン共和国の権力者たちが、地域の学生に対して出した“ある警告”が話題となっている。ロシアメディア『Sport.ru』の報道を引用する形で、25日付のイギリス紙『サン』が伝えている。

 チェチェン共和国のグロズヌイを本拠地とするアフマト・グロズヌイは、ロシア・プレミアリーグに所属するクラブで、2011年には元オランダ代表のレジェンド、ルート・フリット氏が指揮を執っていた事でも知られている。

 2004年にロシアカップを制した同チームだが、本拠地である3万人収容のアフマト・アレナを埋めるのに苦戦している。この状況を自治体は不満に思っており、地元の大学生にスタジアムに足を運ぶことを強要。観戦に訪れなかった学生は退学処分になる可能性もあるという。

 10月30日に行われる次のホームゲームでスタジアムが満席にならなければ、地域全体の“大問題”との警告さえ発令されているという。

 チェチェン教育省の職員の一人は、「アフマト・アレナは3万人を収容する。学生だけではなく、全ての企業や組織の人間にも席を割り当てるべきだ」と学生だけでは問題は解決しないとの見方を示している。

 今回の報道に、たった5ヶ月でグロズヌイを去ったフリット氏は驚かないはずだ。在任期間中に同氏は、ホームスタジアムの観客の少なさを嘆き、コミュニティからの「リスペクトの欠如」と「無関心」が原因だと不満を露わにしていたのだ。

 アフマト・グロズヌイの次のホームゲームは10月30日に行われるロシア・プレミアリーグ第15節アンジ・マハチカラ戦。果たしてスタジアムは満員になるのだろうか。

(記事/Footmedia

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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