会見に出席したマルティネス監督
ベルギー代表は13日、日本代表戦に向けて、開催地であるブルージュのヤン・ブレイデルスタディオンで前日会見を行った。
会見には、まずDFトーマス・ムニエ(パリ・サンジェルマン)が登場。2013年11月19日の前回対戦(3-2で日本が勝利)にも途中出場していたムニエは、「僕の代表2戦目は、ブリュッセルでの日本戦だったことを覚えているよ。試合には負けてしまったね」と振り返り、「日本はとてもいいチームだと思う。選手は小さいが、スピードがあってテクニックもある」と続けた。
ベルギーは10日の国際親善試合でメキシコ代表と3-3で引き分けた。同試合にフル出場したムニエは、メキシコに勝ち切れなかったものの、「良い準備はできている」と順調であることを強調。「日本に勝てば、嫌なイメージを忘れられる」と流れを変える意味でも、日本戦は「重要なテストになる」と意気込んだ。

古巣クラブ・ブルージュのスタジアムで会見に臨んだムニエ
次にロベルト・マルティネス監督が出席すると、メキシコ戦後に「守備的すぎる」と戦術批判をしたMFケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)について質問が集中。だが、マルティネス監督は「正直な意見で、個人的な批判ではない」と容認している。
「ケヴィンは勝者であり、彼を失いたくはない。現在はいろんなことを試す期間で、いろんな情報を集めなければならない。彼は代表チームのことを考えているし、W杯でいい成績を残したいと思っている。今、戦術やシステムについて話すことはとても役に立つ。それにケヴィンは正しい。実際、戦術的にはまだ完成されていない。だからW杯までに情報を集めて、準備しないといけない」
それでも、「彼のコメントによって、戦術やシステムを変えることはない」と断言し、日本戦も3バックで臨むことに変わりはないようだ。そして「明日は違うメンバーも試したい。GKシモン・ミニョレのプレーを見ることも重要だ。DFヤン・ヴェルトンゲンやDFクリスティアン・カバセレも見たい」と先発メンバーの一部を明言。
さらに、エースのMFエデン・アザールについては「メキシコ戦で軽い打撲を受けたが、問題ないだろう。明日、判断するつもりだ」とコメント。続けて「FWロメル・ルカクも同じだ」と明かし、アザールとともに出場する可能性があるという。
対戦相手の日本については「別の大陸のチームで、メキシコとはまた違ったアプローチをしてくるだろう。積極的なチームで勇敢な選手が揃っており、素晴らしいテクニックを持っている」と話した。

公式練習に臨んだベルギー代表メンバー。アシスタントコーチのアンリ氏の姿も(左から2人目)
By 湊昂大