カカは、未来の”バロンドール”候補についてもコメントを残している [写真]=Getty Images
引退を表明したばかりの、元ブラジル代表MFカカが、自身のキャリアのなかでとりわけ印象に残っている選手を挙げた。20日付でドイツメディア『スポーツビルト』が報じている。
引退を表明したカカは、ミランやレアル・マドリードで名声を確立し、2007年にはバロンドールも獲得。その豊富なキャリアから、敵味方にかかわらず、共にピッチ上で闘ったレジェンドたちは数多い。同選手は「情熱」、「ドリブル」、「ヘディング」「キックの制度」、「視野の広さ」、「プレーインテリジェンス」、「スピード」、「右足」、「左足」、「リーダー」という10のキーワードから連想するレジェンドたちを挙げ、コメントを残した。
1.情熱
ジェンナーロ・ガットゥーゾ(元イタリア代表MF、現ミラン監督)
「彼はコンスタントにピッチ上で自身のハートをむき出しにして見せた。彼にとって、サッカーのゲームはまるでご馳走がたくさん盛られた皿のようなもので、毎回その皿をきれいに平らげてしまうのさ」
2.ドリブル
リオネル・メッシ(アルゼンチン代表FW)
「メッシが特別なのは、トップスピードにも関わらず、いつでも判断を変えられることなんだ。それをスピードやボールコントロールの精度も落とさずやってのけるんだ。これは彼だけにできることだね」
3.ヘディング
エルナン・クレスポ(元アルゼンチン代表FW)
「彼のジャンプするタイミングの良さは並外れていたね。それに加えて、空中で相手をはじき飛ばせるだけのフィジカルの強さも持っていた」
4.キックの精度
ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(元ブラジル代表MF)
「彼のフリーキックの技術には、引退するまでたどり着けなかった。彼が思い通りにボールを蹴る精度と安定性はすさまじい。彼の後継者は、まだ見つかっていないよ」
5.視野の広さ
ジネディーヌ・ジダン(元フランス代表MF 現レアル・マドリード監督)
「彼は開いているスペースを見つけるだけじゃなくて、ピッチ全体を見ることができたんだ。彼は、10人の味方、そして11人の敵がピッチ上のどこにいるか常に把握できていたよ」
6.プレーインテリジェンス
アンドレア・ピルロ(元イタリア代表MF)
「彼がパスを出した時点で、彼の頭はすでに2,3歩先のプレーを思い描いていた。彼の凄いところは、正しいパスの送り先を常に選択していたことだよ」
7.スピード
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表FW)
「クリスティアーノはボールの有無にかかわらず、とにかく速いんだ。だから、彼がペナルティエリアに入ると、ディフェンスは対応に困ってしまう。それが彼のプレースタイルで、そうやって点を取りまくってきたのさ」
8.右足
ロナウジーニョ(元ブラジル代表MF)
「彼はボールを使ったプレーで、本当にいろんなバリエーション豊富なテクニックを持っている。多くの選手は、そのうちのひとつでも真似できれば良いほうさ」
9.左足
リオネル・メッシ
「彼の左足は、もう単純に信頼が置けるんだ。彼のシュートを見ていると、メッシが何かしているというよりは、彼の左足が勝手に全部やってしまっているように見えるね」
10.リーダー
パオロ・マルディーニ(元イタリア代表DF)
「本当のリーダーは、ピッチ上だけじゃなくピッチ外でも分かるものなんだよ。パオロは、全ての関係者にとってリスペクトされる存在だった。彼は、言葉だけじゃなくて行動で選手たちを率いて、チーム内のモチベーションを上げ続けていたんだ」
最後に、これまでクリスティアーノ・ロナウドとメッシが独占する前に、最後のバロンドールを獲得したカカは、この二人の後継者を予想している。
「今のサッカー界は予測ができないけれど、同じブラジル人のネイマール(ブラジル代表FW)が、この調子で成長し続ければ、この二人の独占している状態を変えられるんじゃないかな。あくまで、僕の目からすればだけれどね」
By サッカーキング編集部
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