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ジョージ・ウェア氏、リベリア大統領就任へ…95年にアフリカ人初のバロンドール受賞

2017.12.29

現役時代にミランなどで活躍したウェア氏 [写真]=Getty Images

 元リベリア代表FWジョージ・ウェア氏が同国の大統領に就任することが決定的となった。イギリスメディア『BBC』などが28日に報じた。

 10月の大統領選挙はウェア氏が最多38.4パーセントを獲得したものの、過半数に達しなかったため、再選挙となっていた。副大統領のジョセフ・ボアカイ氏との一騎打ちとなった決選投票では、98.1パーセントの票がカウントされた時点で、ウェア氏が61.5パーセントを獲得したため、大統領就任が決定的となった。

 現在51歳のウェア氏は現役時代に“リベリアの怪人”として知られ、ミランやパリ・サンジェルマン(PSG)などで活躍。1995年にはアフリカ人として初のバロンドール(現FIFAバロンドール)を受賞した。

 2003年の現役引退後は、内戦に苦しむ母国を助ける活動を開始。「ジョージ・ウェア基金」を設立し、ユニセフの親善大使を務めるなど、熱心に活動している。

 第2次リベリア内戦終結後の2005年に、初めて大統領選に立候補。知名度やこれまでの活動などにより有力候補と見られていたが、2011年のノーベル平和賞受賞者であるエレン・ジョンソン・サーリーフ氏に敗れ、惜しくも落選してしまった。

 当時の選挙戦で対立候補側から教育面の欠如を指摘されたウェア氏は、その後留学のために渡米。2009年に帰国してした後も政治活動を行い、2011年には大統領選を戦っていた民主変革会議(CDC)のウィンストン・タブマン候補が、副大統領候補者としてウェア氏を指名。しかし結局この選挙でもサーリーフ氏が再選を果たし、副大統領就任はならなかった。

 なお、ウェア氏の息子ティモシーは、17歳にして今年7月に父親の古巣PSGとプロ契約を締結。2014年7月から同クラブの下部組織でプレーし、高い得点能力を示していた。父親はリベリア代表として活躍したが、同選手は世代別代表ではアメリカを選択している。

By サッカーキング編集部

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