サラーに関する心許ない発言に世界中から批判が寄せられている [写真]=Getty Images
ある人物が掲載したコラムでの、リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーに関する発言が大きな批判を浴びているようだ。12日付でアメリカ紙『ESPN』が報じている。
昨年10月、2018 FIFAワールドカップ ロシア・アフリカ予選のコンゴ共和国との対戦で後半アディショナルタイムに劇的な決勝点を挙げ、母国を7大会ぶりの本戦出場に導き、“英雄”と呼ばれたサラー。
勢いそのままにプレミアリーグでは現在、24ゴールを記録し、トッテナムに所属するイングランド代表ハリー・ケインと並び得点ランキングの首位に位置するなど、今サッカー界で最も注目を集めるストライカーとなった。
だがそんなサラーに対し、母国エジプトの国営新聞『Al Ahram』に寄せられた心ないコラムが大きな波紋を呼んでいるようだ。
エジプト人コラムニスト、サラ・モンサー氏が記述した文章には「サラーの髭はテロリストみたいだから剃るべき。過激派たちと一緒に一つのバスケットに入れる」と綴られており、これには世界中のファンが大激怒。SNS上では「(髭は)個人的な選択であり、その姿を他人が判断すべきではない」などの批判が殺到しているようだ。
サッカー界に限らず、世界中で外見などへの差別に対する意識が高まる中、母国を歓喜の渦に巻き込み、欧州の大舞台でも活躍、さらには病院に多額の寄付をするなど、まさにエジプトの“英雄”に関するコラムでの発言としては少々軽率すぎるものだった。
By サッカーキング編集部
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