LAギャラクシーで鮮烈なデビューを飾ったイブラヒモヴィッチ [写真]=AMA/Getty Images
今年3月にマンチェスター・Uからメジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに移籍した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチだが、中国から届いた巨額オファーを断っていたようだ。アメリカのスポーツ誌『Sports Illustrated』が3日に伝えている。
イブラヒモヴィッチは2016年夏からマンチェスター・Uでプレーしていたが、3月22日に契約解除合意が発表された。そして翌日、ロサンゼルス・ギャラクシーへの加入が正式決定。同紙によると、総額300万ドル(約3億2000万円)の2年契約を結んだとされている。
ただし今回、同クラブのテクニカル・ディレクターを務めるジョヴァン・キロフスキ氏が明かしたところによると、イブラヒモヴィッチのもとには中国から総額1億ドル(約107億円)に及ぶ複数年契約のオファーが届いていたという。
昨年10月に36歳となり、さらにひざのケガから回復したばかり。ミノ・ライオラ代理人は、現役引退が迫るなかで届いた好条件のオファーを受け入れるようにイブラヒモヴィッチに迫ったそうだ。だが同選手はこのオファーを断り、アメリカ行きを決断したとされる。
中国への移籍を受け入れれば、何十倍もの報酬を手にすることができたはずだ。だが、イブラヒモヴィッチは「今さらお金は必要ない」と判断したようだ。ライオラ代理人は驚きを隠せず、「正気か?」と問いただしたという。
なおキロフスキ氏によると、イブラヒモヴィッチがまだパリ・サンジェルマンに所属していた頃から、ロサンゼルス・ギャラクシーは同選手の獲得を模索していたとのこと。欧州で通算6回、またロサンゼルスでも数度に渡って交渉を行ってきたとされる。
そして数カ月前になってようやく、加入を了承する返事を得られたそうだ。とはいえ、同氏は「契約書にサインするまでは、何が起こるか分からない」と日々不安を感じていたようで、「2週間前に正式にサインして、やっと一息つくことができた」という。
粘り強い交渉を経て、スーパースターの獲得を実現させたロサンゼルス・ギャラクシー。イブラヒモヴィッチも関係者の誠意に応える形で、アメリカ入りを決断したようだ。
(記事/Footmedia)
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