Aリーグの優勝を決めたメルボルン・ビクトリー [写真]=Getty Images
Aリーグ(オーストラリアリーグ)ファイナルステージ・グランドファイナル(優勝決定戦)のニューカッスル・ジェッツ対メルボルン・ビクトリーの一戦で、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に関する珍事が発生した。『FOXスポーツ』が伝えている。
問題が起きたのは8分のことだ。メルボルン・ビクトリーがフリーキックを獲得すると、キッカーのレロイ・ジョージが左足でクロスを送る。このボールをジェームズ ・ドナキーが頭で折り返し、コスタ・バルバルセスが左足で押し込んでゴールを奪った。
しかし、ボールを落としたドナキーがオフサイドポジションに位置していたため、通常はオフサイドで得点が認められないはずである。このような状況の中、VARを使って判定を確認したが、結果は覆らず、得点が認められた。最終的にメルボルン・ビクトリーはこの1点を守りきり、Aリーグの優勝を決めたのだ。
この結果を受け、FFA(オーストラリアサッカー連盟)は声明を発表。「再調査を行った結果、ドナキーのいたポジションはオフサイドであることが判明した。VARに問題が生じており、得点が決まった時点ではオフサイドと判定することができなかった」と述べ、VARにミスがあったことを認めるという異例の事態が発生した。
2018 FIFAワールドカップ ロシアでもVARの導入が決まっている。今回の件を受け、W杯までに更なるVARシステムの改善が求められるかもしれない。
By サッカーキング編集部
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