交渉が停滞しているボルト氏 [写真]= Getty Images
オーストラリア・Aリーグのセントラルコースト・マリナーズと、元陸上五輪金メダリストのウサイン・ボルト氏との間で行われている交渉が停滞しているようだ。23日、同クラブが公式HP上で明かしている。
現在32歳のボルト氏は、今年8月からマリナーズのトライアルに参加。先週行われたプレシーズンマッチで2得点を挙げ、世界中から関心が高まっている。
マリナーズは、ボルト氏にオファーを出したことを認めたが、今後に関しては「現在も交渉中」と補足。年俸面で折り合いがついていないようだ。オーストラリアメディア『デイリー・テレグラフ』によると、マリナーズは15万オーストラリアドル(約1200万円)でのオファーを提示していたが、ボルト氏の代理人は300万オーストラリアドル(約2億4000万円)を要求しているという。
マリナーズは金銭面について交渉しており「選手とクラブにとって良い方法があれば、両者は今後も協議を続け、正式な合意を交わすだろう」とコメント。また、同クラブはスポンサーを探していることを明かしており「第三者の経済的な協力がなければ、ボルト氏とクラブが合意する可能性は低い」と交渉が難航していることを認めた
加えてマリナーズは、フットボール選手としての資質についても言及。次のようにコメントし、実力不足を示唆している。
「ウサインはセントラルコーストにいる間に大きく進歩した。そしてより強度のある個人練習を行い、試合で経験を積めばさらに成長するだろう。しかしこのチームにはAリーグで経験を積ませられる余裕がないため、あらゆる方法を検討している」
ボルト氏はこれまで、ドイツや南アフリカ、ノルウェーのクラブでトライアウトを受けている。また、マルタ王者のバレッタFCからのオファーに断りを入れたと明かしているが、果たして同氏はプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせることができるのだろうか、注目が集まっている。
By サッカーキング編集部
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