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将来のスター候補生…世界を舞台に活躍する“高校年代”の逸材たち

2019.01.01

世界を舞台に活躍する“高校年代”の逸材たち [写真]=Getty Images

 2018年12月30日に開幕した、第97回全国高校サッカー選手権大会。「平成最後の王者」をかけて各地で熱い戦いが繰り広げられている。そこで今回は、世界を舞台に活躍する“高校年代”の逸材たちをピックアップ。将来のスター候補生15名を紹介する。

*カッコ内は(生年月日/国籍/所属クラブ/ポジション)

写真=Getty Images

▼高校3年生(2000年4月~2001年3月生まれ)

サンドロ・トナーリ

(2000年5月8日/イタリア/ブレシア/MF)

サンドロ・トナーリ

トラップやキック、風貌や髪をかきあげる仕草などから、“アンドレア・ピルロ2世”と称されるレジスタ。実際、ピルロがキャリアをスタートさせたブレシアに所属しており、“ニュー・ピルロ”として注目を集めている。昨年11月には、セリエBを主戦場としながらもA代表に初招集。世界中で大きな話題となった。

ライアン・セセニョン

(2000年5月18日/イングランド/フルアム/DF)

ライアン・セセニョン

フルアムの前監督であるスラヴィシャ・ヨカノヴィッチ氏の言葉を借りれば、「マルセロとギャレス・ベイルをミックスさせたような選手」。左サイドを聖域とし、快足を生かした縦への突破が最大の特長だ。昨季は17歳(高校2年生相当)ながら、公式戦52試合に出場して、チーム最多の16ゴールを記録。イングランド2部リーグのシーズンMVPなど個人賞5冠を達成した。

フィル・フォーデン

(2000年5月28日/イングランド/マンチェスター・C/MF)

フィル・フォーデン

育成年代の躍進が著しいイングランドで「希望の星」となっている若手のホープ。2017年に行われたU-17W杯では、チームを優勝に導き、自らは大会MVPにも輝いた。あのアンドレス・イニエスタと比較されるが、テクニックに加えてフィジカルもある。マンチェスター・Cで日々彼を指導するジョゼップ・グアルディオラ監督も、「すば抜けた若手選手で、イングランドのダイヤモンド」だと賛辞を惜しまない。

ディエゴ・ライネス

(2000年6月9日/メキシコ/クラブ・アメリカ/FW)

ディエゴ・ライネス

昨年9月にA代表デビューを果たしたメキシコのワンダーキッド。3月には、スペイン紙『マルカ』が選出する「世界のヤングスター50名」に久保建英と共に名を連ねた。身長は170センチに満たないが、左足での切れ味鋭いドリブルはリオネル・メッシを彷彿とさせる。アヤックスなど複数クラブが獲得に興味を示しており、近い将来の欧州上陸が確実視されるタレントである。

ヴィニシウス・ジュニオール

(2000年7月12日/ブラジル/レアル・マドリード/FW)

ヴィニシウス・ジュニオール

“超高校級”という言葉は彼にこそふさわしいだろう。2010年にフラメンゴの下部組織に入団すると、16歳でレアル・マドリードへの移籍が決定。移籍金は4500万ユーロ(約57億円)と、ブラジルサッカー界でもネイマールに続く史上2番目の高額となった。18歳にしてクラブ世界一を経験したが、これも今後の栄光への序章に過ぎないかもしれない。

パウリーニョ

(2000年7月15日/ブラジル/レヴァークーゼン/FW)

パウリーニョ

ブラジル人らしく、ボール扱いとシュートセンスに優れたウインガー。2017年、17歳のとき母国のヴァスコ・ダ・ガマでプロデビュー。ヴィニシウスらと共にブラジルの新黄金世代の一人として数えられており、昨年のU-17W杯では3位入賞に貢献した。その活躍が評価されて、今夏にレヴァークーゼンへ移籍。さらに複数のビッグクラブが興味を示しており、今後のステップアップも期待されている。

ロドリゴ

(2001年1月9日/ブラジル/サントス/FW)

ロドリゴ

日本代表MF堂安律もノミネートされた若手版バロンドール「コパ・トロフィー」の候補10名に最年少で名を連ねたブラジルの超新星。サントスの下部組織出身であり、トリッキーなドリブルを得意とすることから“小さなネイマール”の異名を持つ。昨年6月にはレアル・マドリードへの移籍が正式発表。18歳になるのを待ち、今年夏からスペインへ渡る予定だ。

イ・カンイン

(2001年2月19日/韓国/バレンシア/MF)

イ・カンイン

10歳で韓国からスペインに渡って、バレンシアの下部組織に入団。昨年10月にトップチームデビューを果たし、17歳と253日という外国人としてのクラブ最年少出場記録を樹立した。昨年8月には2022年まで契約を延長。違約金は8000万ユーロ(約101億円)に設定された。今後は日本代表の強力なライバルとして立ちはだかるかもしれない。

ピエトロ・ペッレグリ

(2001年3月17日/イタリア/モナコ/FW)

ピエトロ・ペッレグリ

(写真は昨年2月のもの)

2016年12月に行われたトリノ戦で、15歳280日でのセリエA最年少デビュー記録を樹立。翌年9月のラツィオ戦では、16歳184日で1試合2ゴールを決めて、再び歴代最年少となる大記録を打ち立てた。昨年1月からはモナコに所属。現在はケガのため長期離脱中だが、190センチを超える大型FWとしてさらなる飛躍が期待されている。

▼高校2年生(2001年4月~2002年3月生まれ)

ウィレム・ジーベルズ

(2001年8月16日/フランス/モナコ/FW)

ウィレム・ジーベルズ

フランス最高の育成組織を持つリヨンで育った超逸材。昨季、16歳と1カ月でリーグ・アン初出場を果たすと、史上最年少でヨーロッパリーグの舞台に立った。しかし、リヨンではプロ契約を結ばず、2000万ユーロ(約25億円)の移籍金と引き換えに昨夏モナコへ移籍。“ポスト・ムバッペ”とも称されるストライカーは、レジェンドのティエリ・アンリ氏の下でさらなる進化を目論んでいる。

アントニス・アイドニス

(2001年5月27日/ドイツ/シュトゥットガルト/DF)

アントニス・アイドニス

今季、誕生日が1カ月違いの同僚FWレオン・ダヤクと共にブンデスリーガデビュー。第16節のヴォルフスブルク戦では一足先に初スタメンを果たし、80分間にわたってプレーした。昨季までホッフェンハイムのアカデミーに在籍し、昨夏フリーでシュトゥットガルトに加入。身長は181センチと決して高くないが、身体能力を生かした守備が持ち味でセンターバックと右サイドバックの両ポジションをこなすことができる。

▼高校1年生(2002年4月~2003年3月生まれ)

ライアン・グラフェンベルフ

(2002年5月16日/オランダ/アヤックス/MF)

ライアン・グラフェンベルフ

オランダの名門アヤックスが生んだ最新傑作。昨季、クラブの“最優秀新人”に選出されると、昨年9月のPSV戦でトップチームデビュー。16歳130日での初出場は、元オランダ代表MFクラレンス・セードルフが持っていた最年少デビュー記録(16歳242日)を塗り替えるものだった。身のこなしは、目標とするポール・ポグバ(マンチェスター・U)に良く似ている。

ジェレミー・ドク

(2002年5月27日/ベルギー/アンデルレヒト/FW)

ジェレミー・ドク

今や育成大国と言われるベルギーで将来を嘱望されるスーパータレント。10歳からアンデルレヒトに在籍し、昨年11月のシント・トロイデン戦でプロデビュー。アントワープ生まれだがガーナにルーツを持ち、一度スピードに乗ったら独特のリズムでボールを運んでいく。エデン・アザールの後継者としても期待大の逸材だ。

ムスタファ・カピ

(2002年8月8日/トルコ/ガラタサライ/MF)

ムスタファ・カピ

日本代表DF長友佑都が所属するガラタサライで話題の“トルコ版ワンダーボーイ”。2年前には、弱冠14歳ながらトップチームの親善試合に出場。そして先月23日に行われたシヴァススポル戦で、16歳にしてトルコ1部デビューを果たした。細身で見た目はまだまだ子供だが、ボールを持てば大人顔負けのテクニックを披露する。

カラモコ・デンベレ

(2003年2月22日/スコットランド/セルティック/FW)

カラモコ・デンベレ

(写真は2016年10月のもの)

コートジボワール人の両親の下、ロンドンで生まれ、幼少期にスコットランドへ移住。すると、2016年に13歳という若さながらセルティックのU-20チームの試合に出場した。サッカー界に現れた“新たな神童”としてその名を世界にとどろかせると、先月24日にはプロ契約を締結。その期間は2021年までとなっているが、満了時でさえ18歳というから驚きだ。

(記事/Footmedia

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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