U-20W杯で注目の7選手を紹介 [写真]=Getty Images
日本サッカー協会(JFA)は7日、FIFA U-20ワールドカップポーランド2019に臨む最終メンバー21名を発表した。
同世代にカテゴライズされるMF久保建英(FC東京)やMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)は選外となったが、MF齊藤未月(湘南ベルマーレ)やMF郷家友太(ヴィッセル神戸)など明治安田生命J1リーグでも活躍する有望株が数多く名を連ねた。
今月23日の開幕まで約2週間と迫るなか、ライバル国も続々とメンバーを発表中。そこで、現時点でU-20ワールドカップ参加が決まっている選手のうち、特に注目すべきプレーヤーを7名ピックアップしてみた。
*カッコ内は(生年月日/国籍/所属クラブ/ポジション)
■ディエゴ・ライネス
(2000年6月9日/メキシコ/ベティス/FW)
今大会の主役候補の一人に数えられるメキシコのワンダーキッド。昨年9月に飛び級でA代表デビューを飾ると、今年1月には母国のクラブ・アメリカからベティスへの完全移籍が決定。翌月行われたヨーロッパリーグのレンヌ戦では、欧州カップデビュー戦ながら初得点を記録する偉業を成し遂げた。日本も参加した2年前のU-17W杯では、王者に輝いたイングランドから2ゴールをマーク。左足での鋭いドリブルだけでなく、非凡な得点力を備えており、あのリオネル・メッシにも例えられる逸材だ。
■クチョ・エルナンデス
(1999年4月22日/コロンビア/ウエスカ/FW)
ラダメル・ファルカオやカルロス・バッカなど世界的なストライカーを輩出するコロンビアの最新傑作。昨年9月にA代表に初招集されると、コスタリカ代表との親善試合で初ゴールを含む2得点をマークするなど、衝撃的なデビューを果たした。2017年夏から在籍するウエスカでは、1年目から16ゴールを奪ってクラブ初のスペイン1部昇格に貢献。今シーズンはすでに2部降格が決定したものの、バルセロナとレアル・マドリードの2強から、しかも敵地でゴールを奪い、その名を世界に知らしめた。
■イ・ガンイン
(2001年2月19日/韓国/バレンシア/MF)
次回大会の出場資格も持つチーム最年少の18歳ながら、“飛び級”で選出された韓国の神童。久保建英と同じように若くしてスペインに渡ると、2011年にバレンシアの下部組織に入団。順調に成長を遂げ、昨年10月に外国人選手としてクラブ史上最年少となる17歳253日でのトップチームデビューを果たした。今年3月には18歳20日という若さでA代表に初招集。出場機会は訪れなかったものの、U-20W杯ではアジア人プレーヤーとして最も活躍が期待される選手の一人だ。
■チョン・ウヨン
(1999年9月20日/韓国/バイエルン/FW)
イン・ガンインと同じく、韓国欧州組“新世代”の一人として世界的な注目を集めるタレント。昨年11月のチャンピオンズリーグで、バイエルンでのトップチーム初出場を達成。トッテナムのソン・フンミンを抜いて、韓国史上最年少となるCLデビューを果たした。さらに今年3月には、ブンデスリーガのピッチにも初めて立った。イ・ガンインが左利きのテクニシャンであるのに対し、チョン・ウヨンは左右の両ウイングを主戦場とし、よりゴールに近いエリアで決定的な働きをする。
■フリアン・アルバレス
(2000年1月31日/アルゼンチン/リーベルプレート/FW)
アルゼンチンの名門リーベルプレートで育った技巧派ストライカー。昨年10月にトップチームデビューを果たすと、12月に開催されたFIFAクラブワールドカップにも参加。当時はユース所属ながら“背番号9”を与えられて大きな注目を集めた。フル出場を果たした3位決定戦では得点こそ奪えなかったものの、しなやかな身のこなしで鹿島アントラーズの守備陣を翻弄。日本のファンにも強烈なインパクトを残している。予選に当たるU-20南米選手権ではベスト11に選出される活躍を見せており、本大会でもエース級の活躍が期待される。
■レオナルド・カンパーナ
(2000年7月24日/エクアドル/バルセロナSC/FW)
バイエルンのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキやバルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスに憧れを抱くように、190センチ近い長身ながら速さと巧さを兼ね備え、驚異の決定力でゴールを陥れる点取り屋。強豪揃いのU-20南米選手権では、枠内シュート10本で6ゴールをマーク。得点王に輝くとともに母国を大会初制覇へと導いた。すでにインテルが獲得に乗り出しているとの報道もあり、U-20W杯は世界へのアピールの場となる。
■マイケル・ワウド
(1999年1月16日/ニュージーランド/ヴィレムⅡ/GK)
4年前のU-17W杯と2年前のU-20W杯を経験済みで、昨年6月には19歳にしてA代表デビュー。ニュージーランドの将来を担うエリート選手だ。前回のU-20W杯では、飛び級での選出ながら全4試合でゴールマウスを守り、ベスト16進出に貢献した。16歳のときにサンダーランドの下部組織に入団。今季からヴィレムⅡに移籍すると、今年3月にはエールディヴィジ初出場を果たしている。オランダにルーツがあり、昨夏にはU-20オランダ代表の招集メンバーに名を連ねたが、ニュージーランド代表を選択したという過去を持つ。
(記事/Footmedia)
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