中国代表を率いてきたリッピ監督 [写真]=Getty Images
中国代表を率いるマルチェロ・リッピ監督が辞任を表明した。大手メディア『ESPN』が14日に伝えた。
中国代表は同日に行われた2022 FIFAワールドカップ カタール・アジア2次予選でシリア代表に1-2で敗れた。前試合のフィリピン戦は0−0のスコアレスドローで終わっており、2試合未勝利でフィリピンと勝ち点7で並んで2位。首位のシリアとの勝ち点差は5に広がった。
リッピ監督は試合後の会見で辞任を表明したという。「私は高額の給料を受け取っているし、全ての非難を受け入れる。中国代表の監督を辞任します」と現地メディアに語ったようだ。
W杯アジア2次予選は各組1位のチームと、各組2位チームのうち成績上位4チームの計12チームが最終予選に進出するため、中国には2位突破の可能性もあるが、フィリピンとのスコアレスドローによってリッピ監督へのプレッシャーは高まっていたようだ。
現在71歳のリッピ監督は、母国のイタリアで数多くのクラブを指揮し、ユヴェントスではチャンピオンズリーグ優勝や5度のセリエA制覇など多くのタイトルを獲得。2006年のドイツ・ワールドカップではイタリア代表を優勝に導いた。2012年5月から中国の広州恒大で監督を務め、中国スーパーリーグ3連覇を達成したほか、2013年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制した。
2016年10月に中国代表の指揮官に就任し、今年1月に行われたAFCアジアカップUAE2019終了後に一度は退任したが、後任のファビオ・カンナバーロ氏が2試合で辞任したことで、5月に復帰していた。
By サッカーキング編集部
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