旬な選手からベテランの実力者まで“大物”がそろうライオラのクライアント [写真]＝Getty Images
移籍市場で何かと話題になる代理人やエージェント会社と、その契約選手をおさらいするシリーズ。第4回は、ズラタン・イブラヒモヴィッチ（ロサンゼルス・ギャラクシー→ミラン）やアーリング・ハーランド（ザルツブルク→ドルトムント）など、今冬も次々にビッグディールを成立させている敏腕代理人、ミーノ・ライオラ氏に注目した。
小太りで庶民的な見た目をしているが、クライアントにとってベストな条件を引き出すためなら、マスコミを使った情報操作も厭わず、クラブや監督との対立も日常茶飯事。“炎上商法”に近いやり方は各方面で物議を醸し、過去にはFIFA（国際サッカー連盟）から活動停止処分を受けたこともある（＊後日、処分は撤回）。その剛腕ぶりから“悪徳代理人”と揶揄されることもあるが、契約を結びたいと思う選手が絶えないのは、任された仕事を完璧にやり遂げる“プロ”だからだろう。
そんなライオラ氏が拠点を置くのはモナコ。ジョルジュ・メンデス氏の「Gestifute」やジョナサン・バーネット氏「Stellar Group」のような大手企業でなく、クライアント数も100名を下回る規模だが、契約選手の総市場価値（『transfermarkt』によると、約7億3000万ユーロ）は上記2社に次ぐサッカー界第3位となっている。それだけ多くの大物選手を抱えているということだ。
以下が“ライオラ軍団”のベストイレブンである。目ぼしいサイドバックがルカ・ペッレグリーニ（カリアリ）しかいなかったため、3バックを採用。システムは3－3－2－2と言えるだろうか。
最前線に並ぶのは、スウェーデン出身のイブラヒモヴィッチとノルウェー出身のハーランドによる“北欧コンビ”。もちろん、イブラヒモヴィッチがキャプテンを務める。ただ、このチームのカギを握るのは、ポール・ポグバ、マルコ・ヴェラッティ、ブレーズ・マテュイディで構成されるトリブルボランチだろう。彼らが好守のつなぎ役として完璧な仕事をこなせば、無敵を誇るかもしれない。
※以下の情報は、1月22日時点の『transfermarkt』を参照
※『transfermarkt』では、ハーランドとデ・リフトの代理人がライオラ氏になっていないが、現地報道で明らかなため、両選手を今回のベストイレブンに選出した
※カッコ内は、「所属クラブ／国籍」
※1ユーロ＝125円で換算
ミーノ・ライオラ ベストイレブン
強烈な個性を持つ選手がそろったライオラ・イレブン
▼GK
ジャンルイジ・ドンナルンマ（ミラン／イタリア）
市場価値：5500万ユーロ（約69億円）
▼DF
マタイス・デ・リフト（ユヴェントス／オランダ）
市場価値：7500万ユーロ（約94億円）
アレッシオ・ロマニョーリ（ミラン／イタリア）
市場価値：4500万ユーロ（約56億円）
コスタス・マノラス（ナポリ／ギリシャ）
市場価値：4000万ユーロ（約50億円）
▼MF
ポール・ポグバ（マンチェスター・U／フランス）
市場価値：1億ユーロ（約125億円）
マルコ・ヴェラッティ（パリ・サンジェルマン／イタリア）
市場価値：7500万ユーロ（約94億円）
ロレンツォ・インシーニェ（ナポリ／イタリア）
市場価値：6000万ユーロ（約75億円）
ヘンリク・ムヒタリアン（ローマ／イタリア）
市場価値：2500万ユーロ（約31億円）
ブレーズ・マテュイディ（ユヴェントス／フランス）
市場価値：1800万ユーロ（約23億円）
▼FW
ズラタン・イブラヒモヴィッチ（ミラン／スウェーデン）
市場価値：350万ユーロ（約4億円）
アーリング・ハーランド（ドルトムント／ノルウェー）
市場価値：4500万ユーロ（約56億円）
合計市場価値：5億4150万ユーロ（約680億円）
＜ベンチメンバー（7名）＞
▼GK
アルフォンス・アレオラ（レアル・マドリード／フランス）
市場価値：1600万ユーロ（約20億円）
▼MF
ジャコモ・ボナヴェントゥーラ（アタランタ／イタリア）
市場価値：1800万ユーロ（約23億円）
ディアディエ・サマセク（マリ／ホッフェンハイム）
市場価値：1700万ユーロ（約21億円）
▼FW
モイーズ・キーン（エヴァートン／イタリア）
市場価値：3200万ユーロ（約40億円）
マルクス・テュラム（ボルシアMG／フランス）
市場価値：2800万ユーロ（約35億円）
ユスティン・クライファート（ローマ／オランダ）
市場価値：2500万ユーロ（約31億円）
マリオ・バロテッリ（ブレシア／イタリア）
市場価値：1000万ユーロ（約13億円）
（記事／Footmedia）
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