移籍市場で何かと話題になる代理人やエージェント会社と、その契約選手をおさらいするシリーズ。最終回は、サッカー界で最も強い力を持つ代理人の一人、ファリ・ラマダニ氏らが立ち上げ、ここ数年で急速に存在感を高めている会社「LIAN SPORTS」に注目した。
これまで紹介した代理人やエージェント会社に比べると知名度では劣るが、契約選手の顔ぶれは豪華そのもの。ミラレム・ピャニッチ(ユヴェントス/ボスニア・ヘルツェゴビナ)やルカ・ヨヴィッチ(レアル・マドリード/セルビア)など、いわゆる旧ユーゴ系の選手たちを中心に、カリドゥ・クリバリ(ナポリ/セネガル)、マルコス・アロンソ(チェルシー/スペイン)、サルダル・アズムン(ゼニト/イラン)ら各大陸のトップ選手たちが在籍している。かつて横浜F・マリノスでプレーしたオーストラリア代表DFミロシュ・デゲネクも、「LIAN SPORTS」のクライアントのひとりだ。
移籍情報サイト『transfermarkt』によると、契約選手数はミーノ・ライオラ氏とほぼ同じ70名強。選手の総市場価値も7億ユーロ(約850億円)と、ライオラ氏の額(7億3000万ユーロ)とほとんど変わらない。それだけ有望な選手が集まってきており、ドイツメディアによると、マンチェスター・Cに所属するレロイ・サネも「LIAN SPORTS」と新たに契約を結んだという。
そんな「LIAN SPORTS」の契約選手たちで作成したベストイレブンは以下のとおり。システムは4-2-3-1を採用。スタメンの半数以上はセリエAでプレーする選手となった。
前線には、ヨヴィッチ、アンテ・レビッチ、フィリップ・コスティッチと、昨季フランクフルトをけん引したトリオが顔をそろえる。また、サミール・ハンダノヴィッチ、ニコラ・ミレンコヴィッチ、クリバリが中央を固める守備陣にも屈強なメンバーが集結。爆発力には欠けるかもしれないが、堅守速攻を主体に面白いサッカーを展開しそうだ。
※以下の情報はすべて、1月23日時点の『transfermarkt』を参照
※カッコ内は、「所属クラブ/国籍」
※1ユーロ=125円で換算
LIAN SPORTS ベストイレブン
▼GK
サミール・ハンダノヴィッチ(インテル/スロヴェニア)
市場価値:600万ユーロ(約8億円)
▼DF
カリドゥ・クリバリ(ナポリ/セネガル)
市場価値:7500万ユーロ(約94億円)
ニコラ・ミレンコヴィッチ(フィオレンティーナ/セルビア)
市場価値:3000万ユーロ(約38億円)
マルコス・アロンソ(チェルシー/スペイン)
市場価値:2500万ユーロ(約31億円)
メーメト・ゼキ・チェリク(リール/トルコ)
市場価値:2000万ユーロ(約25億円)
▼MF
ミラレム・ピャニッチ(ユヴェントス/ボスニア・ヘルツェゴビナ)
市場価値:7000万ユーロ(約88億円)
フィリップ・コスティッチ(フランクフルト/セルビア)
市場価値:3800万ユーロ(約48億円)
ジェンギズ・ウンデル(ローマ/トルコ)
市場価値:3500万ユーロ(約44億円)
アンテ・レビッチ(ミラン/クロアチア)
市場価値:3000万ユーロ(約38億円)
ルカ・ミリヴォイェヴィッチ(クリスタル・パレス/セルビア)
市場価値:2500万ユーロ(約31億円)
▼FW
ルカ・ヨヴィッチ(レアル・マドリード/セルビア)
市場価値:3800万ユーロ(約48億円)
合計市場価値:3億9200万ユーロ(約490億円)
<ベンチメンバー(7名)>
▼GK
ドミニク・リヴァコヴィッチ(ディナモ・ザグレブ/クロアチア)
市場価値:1300万ユーロ(約16億円)
▼DF
ニコラ・マクシモヴィッチ(ナポリ/セルビア)
市場価値:1700万ユーロ(約21億円)
ジェローム・ボアテング(バイエルン/ドイツ)
市場価値:1500万ユーロ(約19億円)
▼MF
マルコ・グルイッチ(ヘルタ/セルビア)
市場価値:1800万ユーロ(約23億円)
ディエゴ・デンメ(ナポリ/ドイツ)
市場価値:1700万ユーロ(約21億円)
アデム・リャイッチ(ベシクタシュ/セルビア)
市場価値:1100万ユーロ(約14億円)
▼FW
サルダル・アズムン(ゼニト/イラン)
市場価値:1800万ユーロ(約23億円)
(記事/Footmedia)
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