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右SBだけでベスト11を作ってみたら…GKはウォーカー、A・アーノルドはどのポジション?

2020.05.01

右SBの選手だけでベストイレブンを作ってみた! [写真]=Getty Images

 現在、サッカーメディアの間で連日のように行われているのが「ベストイレブン企画」だ。欧州ビッグクラブの歴代ベストイレブンや有名選手が選んだベストイレブンなど、さまざまな“ベスイレ”が紹介されている。

 そんな中、イギリスのサッカーサイト『Squawka』はちょっと変わったベストイレブンを発表。「FWだけで構成するベストイレブン」や「センターバックだけで構成するベストイレブン」のように、1ポジションに限定してチームを編成している。

 本稿で取り上げるのは、「右サイドバックだけで構成するベストイレブン」だ。選出対象となったのは欧州5大リーグでプレーする右サイドバック。フォーメーションは「3-5-2」を採用している。選考理由は明かされていないが、興味深いチームになっているので紹介しよう。

※カッコ内は(現所属クラブ/国籍)

▼GK
カイル・ウォーカー(マンチェスター・C/イングランド)

急造ながら本職ばりの活躍を見せたウォーカー [写真]=Getty Images

 守護神に選ばれたのはウォーカーだ。昨年11月に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のアタランタ戦で、GKを務めたことは記憶に新しい。負傷したエデルソンに代わって途中出場したクラウディオ・ブラボが81分に一発退場となったため、ウォーカーが“急造GK”としてプレー。相手のFKをセーブするなど、残り時間を無失点で終えた。今季のCLでアタランタ相手に失点を喫しなかったGKはウォーカーだけである。

▼DF
セサル・アスピリクエタ(チェルシー/スペイン)
ベンジャマン・パヴァール(バイエルン/フランス)
アーロン・ワン・ビッサカ(マンチェスター・U/イングランド)

左からアスピリクエタ、パヴァール、ワン・ビッサカ [写真]=Getty Images

 3バックを務めるのは左からアスピリクエタ、パヴァール、ワン・ビッサカだ。アスピリクエタは最終ラインならどこでも対応可能で、チームをまとめるキャプテンとしての役割も期待できる。ワン・ビッサカも持ち前の守備力とスピードを生かして広い範囲をカバーしてくれるはずだ。

 パヴァールは、2018年のロシア・ワールドカップで右サイドバックとしてフランス代表の優勝に貢献。しかし、センターバックでのプレー経験も豊富で、ビルドアップ能力も高い。186センチと長身のため、セットプレーでは“ターゲットマン”しても力を発揮してくれるだろう。

▼MF
アクラフ・ハキミ(ドルトムント/モロッコ)
リース・ジェームズ(チェルシー/イングランド)
ジョシュア・キミッヒ(バイエルン/ドイツ)
トレント・アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール/イングランド)
リカルド・ペレイラ(レスター/ポルトガル)

ウイングバックはハキミ(上段左)とR・ペレイラ(上段右)が担当。
中央はジェームズ(下段左)、キミッヒ(下段中央)、A・アーノルド(下段右)が横並びに [写真]=Getty Images

 中盤はハキミが左、R・ペレイラが右のウイングバックを担当。中央には左からジェームズ、キミッヒ、A・アーノルドが並んだ。

 右サイドを主戦場とするハキミだが、左サイドでもプレー可能。昨年10月のCLスラヴィア・プラハ戦をはじめ、左サイドに配置された試合でゴールも奪っている。R・ペレイラはディフェンス面で高いパフォーマンスを見せており、統計サイト『WhoScored.com』によれば、今季のタックル成功数(119)が欧州5大リーグでトップ。攻撃力が売りのハキミと守備に定評のあるR・ペレイラという、左右でバランスの良い人選になっている。

 中央の3人も実力者ぞろいだ。キミッヒは右サイドバックとしても一流だが、もともとは中盤センターの選手。むしろ、こちらが本職だ。A・アーノルドもリヴァプールで事実上のプレーメーカーとなっており、2列目でプレーするのに違和感はない。一方、右サイドバックの印象が強いジェームズだが、昨季所属したウィガンでは中盤の一角としてプレーしていた。キックの種類が豊富で、フランク・ランパード監督もMFとしての適性を評価している。

 何より、彼らの特徴は若いこと。5人の平均年齢は22.6歳となっている。タッチライン沿いを上下動するだけでなく、戦術眼に優れ、ゲームを作る能力にも長ける――まさに現代型のサイドバックが顔をそろえた。

▼FW
ユーセフ・アタル(ニース/アルジェリア)
ヘスス・ナバス(セビージャ/スペイン)

最前線はアタル(左)とJ・ナバス(右)の俊足コンビ [写真]=Getty Images

 2トップを組むのは、俊足が武器の2人。現在セビージャで右サイドバックを務めるJ・ナバスは、もともとウイングが本職だった。アルジェリア代表として活躍するアタルは、サイドバックに加えてウイングとしてもプレー。昨季のリーグ・アンではハットトリックを達成するなど、得点力も備えている。ともに身長170センチ台と高さはないものの、スピードに乗ったドリブルで守備陣を切り裂き、シュートを叩き込むシーンが想像できるだろう。

 以上が『Squawka』が選んだベストイレブンだが、ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)やセルジ・ロベルト(バルセロナ)、キーラン・トリッピアー(アトレティコ・マドリード)など名前の挙がっていない有力選手は多数存在する。あなただけのベストイレブンを作成してみても面白いかもしれない。

(記事/Footmedia

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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