UEFAユースリーグ優勝経験者を紹介 [写真]=Getty Images
2019-20シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)は23日に幕を閉じたが、25日にはUEFAユースリーグの決勝が開催される。ファイナルに駒を進めたのは、GK小久保玲央ブライアンが所属するベンフィカとラウール・ゴンサレス監督率いるレアル・マドリード。両チームともに初優勝を目指す戦いだ。
UEFAユースリーグは、2013年に発足したU-19世代の欧州カップ戦。CL出場クラブのU-19チームが同じフォーマットで戦うため、「U-19世代のチャンピオンズリーグ」と呼ばれることもある。2015年からは「ドメスティック・チャンピオンズ・パス」が設けられ、ユース世代の国内王者32チームも参加し、計64チームで競われている。
現在、欧州トップレベルで活躍する選手たちの中にも、UEFAユースリーグを経験した者は少なくない。そこで今回は、過去に優勝を経験したプレーヤーたちを7名紹介する。
ムニル・エル・アダディ
生年月日:1995年9月1日(24歳)
現所属:セビージャ
優勝:2013-14シーズン(バルセロナ)
UEFAユースリーグの“初代王者”に輝いたバルセロナでエースとして活躍。2013-14シーズンの大会得点王(11得点)と最優秀選手の2冠を達成した。しかし、トップチームではレギュラーの座を掴むことができず、バレンシア、アラベスにレンタル移籍したのち、2019年からセビージャに完全移籍した。
アダマ・トラオレ
生年月日:1996年1月25日(24歳)
現所属:ウルヴァーハンプトン
優勝:2013-14シーズン(バルセロナ)
ウルヴァーハンプトンでブレイクを果たしたトラオレも、“初代王者”に輝いたバルセロナのメンバー。2013-14シーズンの大会ベストイレブンにも選ばれている。2013年11月には、17歳でトップチームデビュー。しかし正式な昇格には至らず、2015年にアストン・ヴィラへ完全移籍。ミドルズブラを経て加入したウルヴァーハンプトンで才能を開花させた。
タミー・アブラハム
生年月日:1997年10月2日(22歳)
現所属:チェルシー
優勝年:2014-15シーズン、2015-16シーズン(いずれもチェルシー)
2014-15シーズンから2大会連続で出場し、2連覇を達成。背番号“9”をつけて出場した2015-16シーズンは9試合で8ゴールを記録し、「未来のエース」と称された。その後はレンタル生活が続いたものの、今シーズンはフランク・ランパード新監督のもとで得点を量産。チェルシーのCL出場権獲得に貢献している。
フィカヨ・トモリ
生年月日:1997年12月19日(22歳)
現所属:チェルシー
優勝:2014-15シーズン、2015-16シーズン(いずれもチェルシー)
「史上最強」と称された当時のチェルシーU-19チームで、アブラハムと共に主軸を担い、2015-16シーズンにはクラブのアカデミー年間最優秀選手に選出。同シーズンのプレミアリーグ最終節でトップチームデビューを果たすと、2017年に韓国で開催されたU-20ワールドカップではイングランド代表の初優勝に貢献した。昨年12月にはチェルシーと新たに5年契約を結ぶなど、クラブからの期待も大きい。
アマドゥ・ハイダラ
生年月日:1998年1月31日(22歳)
現所属:ライプツィヒ
優勝:2016-17シーズン(ザルツブルク)
ジョアン・フェリックス擁するベンフィカを決勝で下し、2016-17シーズンのチャンピオンに輝いたのがザルツブルクだった。背番号“18”をつけたハイダラは、大会を通して6試合に出場し、2ゴールを奪っている。その後トップチームでも活躍し、2018年12月にはライプツィヒへの移籍が決定。ドイツでは真価を発揮するまでには至っていないが、ユリアン・ナーゲルスマン監督は「多くの才能を持っている」と今後のブレイクに期待している。
リキ・プッチ
生年月日:1999年8月13日(21歳)
現所属:バルセロナ
優勝:2017-18シーズン(バルセロナ)
2018年、4年ぶりのUEFAユースリーグ優勝を飾ったバルセロナで、中心選手として活躍したのがプッチだった。アレックス・コジャド、カルラス・ペレス、アベル・ルイスらとともにチームをけん引。自らも10試合で3ゴールを奪った。ここでの活躍が評価され、2018年4月にラ・リーガデビュー。来シーズからのトップチーム昇格が決まっている。
ロマーリオ・バロー
生年月日:2000年1月25日(20歳)
現所属:ポルト
優勝:2018-19シーズン(ポルト)
昨シーズンはポルトガルの名門ポルトが初優勝。チャンピオンチームで攻撃の中心を担ったのが、10番としてプレーしたロマーリオ・バローだった。全10試合に出場して、得点ランク2位タイとなる6ゴールをマーク。2019年夏にはトップチームへの昇格を果たし、今シーズンは8番をつけてリーグ戦9試合に出場した。
(記事/Footmedia)
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