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生まれた国とは異なる代表チームを選択…特異なキャリアを持つ選手たち

2020.11.13

生まれた国と異なる代表チームでプレーする選手を紹介 [写真]=Getty Images

「サッカー選手である以上、代表は目指すべき場所だと思っている」。日本だけでなく、海外の選手もよく口にするフレーズだろう。しかし中には、様々な理由から生まれた国とは異なる代表チームを選択する選手もいる。そんな特異なキャリアを持つ選手たちについて、スペイン紙『アス』が紹介している。

チアゴ・アルカンタラ(スペイン代表)
出身国:イタリア

チアゴ

[写真]=Getty Images


今季から南野拓実の同僚となったチアゴはイタリア生まれ。ブラジル代表で1994年W杯優勝を果たした父マジーニョがイタリアでプレーしていたときに誕生したからだ。その後ブラジルとスペインを行き来し、代表はスペインを選択。一方、ブラジルで生まれた弟のラフィーニャ・アルカンタラは、兄と同じくスペインの各年代別代表でプレーしていたが、A代表はブラジルを選択した。

アーリング・ハーランド(ノルウェー代表)
出身国:イングランド

ハーランド

[写真]=Getty Images


ドルトムントで活躍するハーランドは、元プロサッカー選手の父がイングランドのリーズでプレーしていた2000年7月に同地で生まれた。そのためイングランド代表でプレーする資格を持っていたがU-15世代から一貫してノルウェー代表を選択。2019年のユーロ2020予選で、親子2代でのA代表デビューを果たした。

セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチ(セルビア代表)
出身国:スペイン


セルビア代表で主軸を担うミリンコヴィッチ・サヴィッチはスペイン生まれ。元プロサッカー選手の父がカタルーニャ州のリェイダでプレーしていた当時に生まれたからだ。その後セルビアに移り住み、同国の代表選手として活躍。2015年のU-20W杯では主力としてチームを優勝に導き、自身もブロンズボールを獲得している。

ハキム・ツィエク(モロッコ代表)
出身国:オランダ

ツィエク

[写真]=Getty Images


ツィエクはオランダ生まれ、オランダ育ち。2015年にはオランダのA代表にも召集された。しかしケガを理由に辞退すると、数カ月後にモロッコ代表でプレーすることを発表。モロッコは母親の祖国だった。2018年のロシアW杯ではオランダ代表が予選敗退となったのに対して、モロッコ代表は20年ぶりの本大会出場を果たす。ツィエクもグループステージ3試合すべてに出場した。

ジョルジーニョ(イタリア代表)
出身国:ブラジル

ジョルジーニョ

[写真]=Getty Images


ブラジル南部のサンタカタリーナ州で生まれたが、15歳のときに父からの祖先の母国であるイタリアへと移住して市民権を取得した。その10年後にイタリア代表デビューを果たし、これまで25試合に出場して4ゴールを記録している。

ピエール・エメリク・オーバメヤン(ガボン代表)
出身国:フランス

オーバメヤン

[写真]=Getty Images


ガボン人の父とスペイン人の母の元、フランスで生まれ育ったオーバメヤン。そのため、出生地のフランスだけでなく、スペインの代表選手としてプレーすることもできたが、本人は迷うことなくガボン代表でのプレーを選択した。ガボン代表の元キャプテンである父が歩んだ道のりを追いかけたかったからだという。その言葉どおり、彼もまた代表のキャプテンを務め、同国の最多得点者となった。

リヤド・マフレズ(アルジェリア代表)
出身国:フランス

マフレズ

[写真]=Getty Images


マンチェスター・Cで活躍するマフレズもフランス生まれ。モロッコにもルーツを持つが、元日本代表指揮官のヴァイド・ハリルホジッチ氏(現モロッコ代表監督)がアルジェリア代表を率いている際に勧誘され、2014年5月のアルメニア戦で同代表デビューを果たし、同年のブラジルW杯にも出場した。2016年には、アルジェリア人史上3人目となるアフリカ年間最優秀選手賞を受賞している。

カリドゥ・クリバリ(セネガル代表)
出身国:フランス

クリバリ

[写真]=Getty Images


フランスで生まれ育ち、同国のU-20代表でもプレー。アントワーヌ・グリーズマンやアレクサンドル・ラカゼットは当時のチームメイトになる。しかしA代表から招集の声がかからず、両親のルーツであるセネガル代表を選択した。フランス代表のディディエ・デシャン監督がその事実を把握せず、招集の可能性を示唆する発言をして話題になったこともある。

ラヒーム・スターリング(イングランド代表)
出身国:ジャマイカ

スターリング

[写真]=Getty Images


ジャマイカの首都キングストンで生まれたスターリングは、5歳のときに母親と共にロンドンへ移住。以後、イングランドでプロサッカー選手としてのキャリアを築き、ロシアW杯では代表の10番を背負った。それでもジャマイカ愛が冷めることはなく、バカンスは生まれ故郷で過ごすことが多い。

(記事/Footmedia

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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