開幕戦から中3日で迎えるシンガポールプレミアリーグ第2節。前節で勝利を収めたアルビレックス新潟シンガポールは、2019シーズン以来となるジャランベサル・スタジアムでヤングライオンズと対戦した。
アルビSは前回負傷した永澤竜亮に代わって国本玲央がスタメン出場。前節センターバックを務めた手塚貴大がボランチへ、谷口遼弥がトップ下に入り、シンガポール人コンビ、ファイロス・ハサンとニッキー・メルヴィン・シンが両ワイドにポジションを取った。対するヤングライオンズは中盤のテクニシャン、ジョエル・チューが欠場したものの、ハミ・シャヒンやイルハン・ファンディを中心に思い切りよくボールを動かしてくることが予想された。
前半はヤングライオンズが後方でボールを回し、アルビSがショートカウンターを狙う形で試合が進む。連動してプレッシングのタイミングを合わせ、相手のビルドアップを制限していく。すると17分、坪井清志郎が相手GKにプレッシャーをかけると、GKのミスを誘い絶好のチャンスが訪れる。落ち着いていた坪井は走り込んできた谷口遼弥へのパスを選択。これを谷口が冷静にゴールに流し込み、アルビSが先制に成功する。
その後も狙いどおりに試合を進めるアルビSは、25分に知久航介のクロスからファイロス、31分、35分に常盤悠のクロスから谷口が立て続けに決定機を迎えるが、どれも決め切ることができない。42分にはファイロスが強烈なミドルシュートでゴールを狙うも、これもGKに防がれてしまう。前半だけで合計12本ものシュートを放ったものの、追加点を奪うには至らず前半が終了する。
後半開始から、アルビSはシンガポール人コンビに代えて花田康弘、井藤誠人を投入。するとその井藤から追加点が生まれる。井藤が右サイドでボール奪取すると一気にカウンターアタック。知久、坪井とつないで、再び井藤へスルーパスが通る。ワントラップして右足を振り抜くと、グラウンダーのシュートがゴール左隅に決まり、リードを2点へと広げる。
その後、落ち着いて試合をコントロールしながら数多くのシュートチャンスを作り出すものの、なかなかゴールへと結びつかない時間帯が続く。それでも、焦れずにボールを動かし続けると、79分にダメ押しの3点目を奪取。相手のクリアを知久が拾い、ペナルティエリア内で常盤、花田と細かくつないで、最後は坪井がシュート。坪井選手は2試合連続ゴール、この日1ゴール2アシストと結果を残している。
試合はそのまま3―0でタイムアップ。アルビSは今シーズン初のクリーンシートを達成した。試合後、「もっと得点を取るチャンスがあった」と多くの選手が口にしていたが、谷口や途中交代で出場した井藤に今シーズン初ゴールが生まれたことは、チームにとって好材料となるはず。3連戦最後となる次節は、バレスティアを迎える。
2021 SPL第2節(アウェイ)
【日時】
2021年3月17日(水) 19:45キックオフ
【対戦相手】
ヤングライオンズ
【会場】
ジャラン べサル スタジアム
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール:3
ヤングライオンズ:0
【アルビレックス新潟シンガポール得点者】
17′ 谷口 遼弥
51′ 井藤 誠人
79′ 坪井 清志郎
■次節の予定
2021 SPL第3節(ホーム)
2021年3月21日(日) 17:30キックオフ
Vs バレスティア カルサFC
@ジュロンイーストスタジアム
By サッカーキング編集部
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