2週間のブレークを経て、アルビレックス新潟シンガポールは、5月の初戦タンピネス・ローバーズとのアウェイマッチを迎た。
ケガで離脱していた選手たちが続々と全体練習に合流したほか、試合2日前には坪井清志郎、重富計二監督がそれぞれ4月の月間最優秀若手賞、月間最優秀監督賞を受賞。いい雰囲気そのままに熱く戦い、オンライン越しに応援してくださる方へ気持ちの伝わるプレーを見せたいところだ。
試合開始からアグレッシブなプレーを見せるアルビS。タンピネスの最終ラインのパス交換に厳しくプレッシャーをかけて、ボールを前に運ばせない。7分には谷口遼弥のプレスバックからボールを拾い、坪井がシュートを放つが、ゴール左に外れる。
23分、今度は知久航介が相手選手のパスをカット。谷口が1人かわしてミドルシュートを狙うが、これも枠を捉えることができない。
給水を経て戦術のすり合わせを行うと、徐々にボール保持の時間が長くなっていく。すると34分、相手ディフェンスラインの背後へランニングを見せたフィクリ・ジュナイディへ国本玲央から絶妙のパスが届く。フィクリはワンタッチ入れてクロスを送ると、ここに待ち構えていたのは坪井。豪快にヘディングでゴールへたたき込み、アルビSが先制する。
前半終了間際にはボリス・コピトヴィッチのヘディングシュートを国本がゴールライン上でクリアするなどピンチを迎えるが、集中したディフェンスで前半を1ー0で終える。
後半も勢い良く試合に入るアルビS。いきなりの48分。知久、山下柊哉とボールをつなぐと、橋岡和樹のフリーランニングに山下がボールを配給。橋岡はトラップでさらに加速しペナルティエリア深くへ入り込み、グラウンダーのクロス。すると、ここでも待っていたのは坪井だった。右足で確実にゴールへ押し込み、リードを2点に広げる。
しかし、タンピネスの選手も虎視眈々とゴールを狙う。52分、左サイドからボリスにボールが渡ると強引にシュートを放たれ失点してしまう。
リードが1点へと縮まったものの、アルビSは積極的にゴールを目指し続ける。センターバックの国本、山下、そしてボランチの知久、手塚貴大がテンポよくボールを前線に送り込むが、タンピネス守備陣も粘り強くボールに当たり、なかなか決定機に至らない。
次第に同点ゴールを狙うタンピネスに押し込まれる時間が長くなっていく。鈴木郁也を投入し、試合を締めにかかるが、アディショナルタイム3分だった。ペナルティエリア内の混戦でゼルディン・メメドヴィッチのドリブルをファールで止めてしまいPKを与えてしまう。キッカーのボリスの蹴ったボールへ古賀貴大も飛びつくが、惜しくも届かなかった。土壇場での同点ゴールを許し、試合終了を迎えた。
あと一歩のところで追いつかれ勝ち点1に終わり、改めて勝利することの難しさを実感する試合となった。一方で坪井は3試合連続のハットトリックとはならなかったものの、連続複数得点は継続。フィクリも今季初出場、さらに永澤竜亮も開幕戦以来の試合出場を果たした。明るい材料とともに試合を振り返り、次節、約1カ月ぶりとなるホームゲームに向けて準備を進める。
2021 SPL第9節(アウェイ)
【日時】
2021年5月8日(土) 20:30キックオフ
【対戦相手】
タンピネス ローバーズFC
【会場】
アワ タンピネス ハブ
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール:2
タンピネス ローバーズFC:2
【アルビレックス新潟シンガポール得点者】
34′ 坪井 清志郎
49′ 坪井 清志郎
■次節の予定
2021 SPL第10節(ホーム)
2021年5月15日(土) 17:30キックオフ
Vsヤングライオンズ
@ジュロンイーストスタジアム
By サッカーキング編集部
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