前節に今季初黒星を喫したアルビレックス新潟シンガポールは、気持ちを切り替えて今節の準備を進めてきた。最終ラウンドに突入する第15節では3位ホーガンユナイテッドと対戦する。
2週間前の対戦時には辛くも2ー1で勝利しているが、スピードのある両サイドのアタッカー、中央で待ち構える土井の決定力には一瞬の隙も許されない。
スタメンには近藤が2試合ぶりに復帰したほか、ファイロスが負傷から戻り、リーグ再開後初めてベンチ入りを果たす。
試合は開始1分でスコアが動きます。左サイドからチャンスメークしてコーナーキックを獲得すると、手塚のボールに国本がニアで合わせて先制ゴール。国本のプロ初となるゴールで、アルビSがいきなりのリードを手にする。
その後も前へ前へと圧力をかけ、果敢にシュートを放ってゴールを狙っていく。しかし、次第にホーガンに両サイドで起点を作られ、ターゲットの土井へとボールを集められてしまう。
すると8分、土井が左足の強烈なミドルシュート。ゴール手前でバウンドする難しいボールだったが、古賀が見切ってボールを弾き、ゴールを守る。続く13分、今度はディフェンスラインの裏に抜け出されるが、土井がボールを持ちかえる間に国本が戻ってシュートブロック。失点を免れる。さらに20分、自陣でパスカットされると山﨑にミドルシュートを許すが、これは枠を外れる。
その後も立て続けにカウンターを受け、なかなか効果的に攻めることができないが、全員でよく走り、我慢強く守って同点ゴールを許さず、このまま1点リードで前半を折り返す。
後半に入り、ギアを入れ直したアルビS。ゴールに迫るシーンを増やしていく。53分、手塚のパスを常盤がスルーして永澤へ。一気に加速してシュートを放つが、これはホーガンGKイズワンの正面に飛んでしまう。
その10分後、今度は知久からのパスを近藤、高橋とダイレクトで繋ぐ。最後は近藤がゴールを狙うが、これもイズワンにセーブされてしまう。
追加点が得られず、精神的にも体力的にもきつくなってくる中、重いムードを払拭したのは78分だった。アルビSが右サイドでコーナーキックを得ると、手塚がゴール前へボールを送り込む。そして、これに合わせたのはまたしても国本。コースを狙ったヘディングシュートが左ポストに当たってゴールに決まり、リードを2点に広げる。
しかし、その3分後、左サイドでフリーキックを与えると、ホーガンのパンチのあるボールを高橋がクリアしきることができず、ゴールに吸い込まれてしまう。
前節を思い出させるような得点直後の失点にスタジアムは一瞬静寂に包まれるが、選手は気持ちを切らさず、全員がよく走ってホーガンにプレッシャーをかけていく。
すると89分、センターライン付近で知久がボールを奪ってカウンターを仕掛ける。右サイドの永澤がボールを持ち込みファーサイドへクロスを送ると、走り込んだ花田が豪快にゴールに蹴り込み、再び2点差とする。
さらにアディショナルタイム1分、前がかりになるホーガンのディフェンスラインを突破し、花田がペナルティエリアまでボールを運ぶ。そして並走していた手塚へパスを送ると、手塚は冷静にゴールへ流し込んでスコアを4-1とする。
このまま試合は終了し、アルビSは2試合ぶりの勝利、幸先の良い最終ラウンドのスタートとなった。2試合少ない2位のセイラーズとの勝点差は6。引き続き混戦模様のリーグ戦、次節は22日(日)にヤングライオンズとのアウェイで対戦する。
2021 SPL第15節(ホーム)
【日時】
2021年8月13日(金) 19:45キックオフ
【対戦相手】
ホーガン ユナイテッドFC
【会場】
ジュロンイーストスタジアム
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール:4
ホーガン ユナイテッドFC:1
【アルビレックス新潟シンガポール得点者】
2′ 国本 玲央
78′ 国本 玲央
89′ 花田 康弘
90+1′ 手塚 貴大
■次節の予定
2021 SPL第16節(アウェイ)
2021年8月22日(日) 17:30キックオフ
Vsヤングライオンズ
@ジャランベサルスタジアム
By サッカーキング編集部
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