モロッコが招集示唆も…チェルシーMFらは改めて代表引退を表明

　チェルシーに所属する元モロッコ代表MFハキム・ツィエクが、代表招集に応じないことを改めて表明した。

　ツィエクはモロッコ代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督との関係悪化により、昨年6月を最後に代表チームから遠ざかり、今年2月には代表から引退することを宣言していた。

　しかし、モロッコサッカー連盟（FRMF）のファウジ・レクジャア会長がフランス『MFMラジオ』に対し、「ツィエクとマズラウィが予備メンバーに含まれている」ことを明かしたことで、3月に行われるFIFAワールドカップカタール2022アフリカ予選で代表復帰を果たす可能性が浮上していた。

　この報道を受け、ツィエクは13日に自身の公式インスタグラムを更新。「僕は自分の国が大好きで、モロッコ代表チームでプレーすることは生涯の名誉だった。だから、FRMFの会長が今日、予備メンバーに含まれていることを認めたものの、モロッコ代表でプレーするために戻ることはないことを発表しなければならないことは非常に悲しい」と改めて代表引退を表明した。

「ファンの人たちを悲しませてしまって申し訳ない。これは簡単な決断ではなかったが、残念ながら他に選択肢はないと感じている。過去6年間、チームに全力を尽くし、生涯に渡ってチームをサポートしてきたが、指導者は僕と僕の国に対して僕の献身性に関する誤った情報を流し続けている。彼らの行動により、僕はチームの一員であり続けることができなくなった」

「予備メンバーに含まれたことはみんなと同じタイミングで知った。だから、僕自身から直接事実を聞いてもらうためにこの声明を発表した。僕を支えてくれた全ての人々に感謝している。チームの今後の活躍を願っている。僕の選手としての焦点は僕のクラブであるチェルシーにある」

　なお、ツィエクと同様にハリルホジッチ監督との関係悪化により、2020年11月を最後に招集から遠ざかっているアヤックスに所属するDFヌサイル・マズラウィも自身の公式インスタグラムを更新し、「次の選考での代表チームではプレーしないことを決断した」と招集には応じない姿勢であることを明かしている。