前節6ー0の大差で今季初勝利を挙げたアルビレックス新潟シンガポール。しかし、今節の試合前に繰り返し強調されていたのは『決して現状に満足しない』こと。吉永監督は『10点を決めるチャンスがあるなら10点取ろう。この90分間でもそれぞれが成長して、その上でチームとして勝つ。この気持ちをプレーで示そう』と檄を飛ばして選手を送り出した。
試合開始から積極的にゴールを狙うアルビSは、開始2分に得たCKのこぼれ球を大森や角田がシュート。9分にはドリブルで切り込んだ杉田がシュートまで持ち込むが、ジャストミートできない。
22分には角田がグラウンダーの強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、GKリデュワンに弾き出される。
それでも34分、自陣左サイドからボールを運んだ大森がディフェンスラインの背後を取った田中へスルーパス。スピードを落とさずボールを運ぶと、GKとの一対一を冷静に制してアルビSに先制ゴールをもたらす。
さらにその2分後、テンポ良くパスを回して角田がボックスへ侵入すると、折り返しをニッキーが落ち着いて田中へラストパス。田中はワントラップからニアポスト側へ蹴り込んでリードを広げ、前半を折り返す。
後半に入り、この日最大のピンチを迎えたのは53分。CKの流れからボックス内でジェイコブを倒し、PKを献上してしまう。しかし、このPKが大きく枠を外れ失点を免れたアルビSは、ニッキーに代わってファイロスを投入。ギアを落とさず愚直にゴールを目指していく。
すると80分、小林幹のパスをファイロスがスルーして、李から杉田へとつなぐと、切り返しからシュートを放つ。ゴールネットを揺らし、シーズン開幕戦となったコミュニティシールドから積極的にゴールを狙ってきた杉田に待望のプロ初ゴールが生まれたかと思われたが、シュートの軌道上に入っていた李にオフサイドの判定が下され、ゴールは認められない。
しかしその1分後、角田のインターセプトから李がボールを運んで、杉田へラストパス。ワントラップして左足を振り抜くと、これがゴール右に決まり今度こそプロ初ゴール。力強いガッツポーズと雄叫びで喜びを爆発させた。
さらに87分、右サイド深くから5人が絡むパスワークで深澤が抜け出すと、逆サイドでフリーとなっていた杉田へパスを送る。ファーストタッチはイメージとタッチが合わない形となってしまうも、ボックス内でファイロスが反応すると、滑りながら右足シュート。ヤングライオンズのDFとGKに当たりながらもゴールネットを揺らし、2シーズンぶりのゴールを記録する。
畳み掛けるアルビSはアディショナルタイム2分、CKから小林幹のスルーパスに抜け出した杉田がラオルに倒されてPKを獲得します。これを小林幹が落ち着いて決めて5-0。このまま危なげなく試合をクローズし、前節に続けてのゴールショーでリーグ戦2連勝を飾った。
インターナショナルブレークの中断前最後の試合となる次節は、ライオンシティ・セイラーズをホームに迎えて対戦する。コミュニティシールドの雪辱を果たすべき一戦は3月18日(金) シンガポール時間19:45、日本時間20:45キックオフとなる。
2022 SPL第3節(アウェイ)
【日時】
2022年3月12日(土) 18:15キックオフ
【対戦相手】
ヤングライオンズ
【会場】
ジャランベサルスタジアム
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール:5
ヤングライオンズ:0
【アルビレックス新潟シンガポール得点者】
34′ 田中 幸大
36′ 田中 幸大
82′ 杉田 将宏
87′ ファイロス ハサン
90+3′ 小林 幹
■次節の予定
2022 SPL第4節(ホーム)
2022年3月18日(金) 19:45キックオフ
Vs ライオンシティ セイラーズFC
@ジュロンイーストスタジアム
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト