バルトラが4シーズン半プレーしたベティスに別れ [写真]= Icon Sport via Getty Images
ベティスは14日、元スペイン代表DFマルク・バルトラの完全移籍について、トラブゾンスポルへとクラブ間合意に達したことを発表した。
バルトラに関してはベティスとの契約が2023年夏までとなっていたことから、今オフより契約延長に向けた交渉が行われていた。財政難に苦しむ中、ベティスはバルトラに新契約を提示したものの、給与面は減額せざるを得ない状況に。バルトラは以前から「クラブは既に僕の意思を知っている。望んでいるのは契約を更新することだけだ」と話すなどベティス残留を希望しており、当初は難色を示していた減額の契約延長オファーについても、最終的には受け入れる姿勢を示した。しかし、ベティスはラ・リーガが独自に設けているサラリーキャップ制度によって新戦力の登録が間に合っておらず、バルトラを売却することでクラブ全体の支払給与総額を下げる決断を下したようだ。
スペインメディア『アス』によると、移籍金は135万ユーロ(約1億8000万円)ほどだという。オプション次第で最大400万ユーロ(約5億4000万円)前後に達する可能性もあるようだ。バルトラは250万ユーロ(約3億4000万円)+ボーナス50万ユーロ(約6800万円)という給与条件で、トラブゾンスポルと3年間の契約を結ぶこととなる。残すは現地到着後のメディカルチェックのみとなっている模様だ。
バルトラは1991年1月15日生まれの現在31歳。バルセロナのカンテラ(下部組織)出身で、2010年2月にトップチームデビューを飾った。バルセロナでは公式戦103試合の出場で6ゴールを記録。2016年夏にドルトムントへと移籍し、国外クラブに初挑戦した。ドルトムントでは1シーズン半の在籍で公式戦51試合に出場して5ゴールを記録。2018年冬に完全移籍でベティスに加入していた。ベティスではこれまでの公式戦146試合のピッチに立ち、7ゴールを記録。昨シーズンはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝戦のバレンシア戦にもフル出場し、クラブにとって2004-05シーズン以来となる17年ぶり3度目の優勝に貢献していた。
トラブゾンスポルは昨シーズン、1983-84シーズン以来となる38年ぶりのスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)優勝を果たしていた。今季のスュペル・リグでは開幕から2連勝。17日と25日にはチャンピオンズリーグ(CL)予選・プレーオフステージのコペンハーゲン戦を控えている。
By サッカーキング編集部
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