トロフィーを掲げるベイル [写真]=Getty Images
メジャーリーグサッカー(MLS)の頂点を決めるMLSカップが5日に行われ、ロサンゼルスFCとフィラデルフィア・ユニオンが対戦した。
MLSでは西地区と東地区に分かれてレギュラーシーズンを戦い、上位クラブがMLSカップのプレーオフに参戦。西地区首位のLAFCと東地区首位のフィラデルフィアは、各地区の準決勝からトーナメントに加わり、順当に勝ち上がってMLSカップへの出場権を獲得した。
先に試合を動かしたのは、LAFCだった。28分、ペナルティエリア手前でフリーキックを獲得すると、キッカーのケリン・アコスタが放ったシュートは壁に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。
ビハインドで折り返したフィラデルフィアは59分に追いつく。ガズダグ・ダーニエルがペナルティエリア内で縦パスを受け、相手GKとの一対一を制してゴールネットを揺らした。
LAFCは83分、右からのコーナーキックにヘスス・ムリージョが頭で合わせて勝ち越し成功。しかしその2分後、フィラデルフィアは左サイドで獲得したFKにジャック・エリオットが合わせ、再び試合を振り出しに戻す。
フルタイムで決着はつかず、延長戦に突入。すると109分、フィラデルフィアのコリー・バークが、相手の中途半端なバックパスをかっさらい、飛び出してきたLAFCのGKマクシム・クレポーと激しく交錯。クレポーはDOGSO(決定的な得点機会の阻止)で一発退場となり、LAFCは残り時間を数的不利で戦うことになった。
次の1点が生まれたのは、延長後半アディショナルタイム4分。コーナーキックの流れからエリオットがこの試合2点目を挙げ、フィラデルフィアが逆転に成功する。しかし試合終了間際、延長戦から途中出場していたガレス・ベイルが左サイドからのクロスに頭で合わせ、LAFCが土壇場で追いつく。延長戦でも決着はつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられる。
1人目はともに失敗。先行のLAFCは2人目と3人目が連続して成功すると、緊急登板となったLAFCのGKジョン・マッカーシーが連続セーブを披露。LAFCの4人目を務めたイリエ・サンチェスもしっかりとネットを揺らし、LAFCがPK戦を3-0で制した。
2018シーズンからMLSに参加しているLAFCにとっては、悲願のMLSカップ初制覇となった。
【スコア】
ロサンゼルスFC 3-3(PK戦:3-0) フィラデルフィア・ユニオン
【得点者】
1-0 28分 ケリン・アコスタ(LAFC)
1-1 59分 ガズダグ・ダーニエル(フィラデルフィア)
2-1 83分 ヘスス・ムリージョ(LAFC)
2-2 85分 ジャック・エリオット(フィラデルフィア)
2-3 120+4分 ジャック・エリオット(フィラデルフィア)
3-3 120+8分 ガレス・ベイル(LAFC)
By サッカーキング編集部
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