今季も残留争い…エヴァートン、ランパード監督解任？　後任候補にポステコグルー監督の名前が

　エヴァートンは、成績不振に喘ぐフランク・ランパード監督の後任として、セルティックを率いるアンジェ・ポステコグルー監督に白羽の矢を立てているようだ。14日、イギリス紙『デイリー・メール』が報じている。

　昨季途中に、ラファエル・ベニテス氏の後任としてエヴァートンの監督に就任したランパード氏。一時は降格圏内に沈んだものの、最終的には18位のバーンリーに勝ち点差「4」をつけてプレミアリーグ残留に成功した。辛うじて降格を免れ、“トフィーズ”のプライドを守ったランパード監督は今季、開幕5試合で2勝3分けとまずまずのスタートを切る。しかしながら、第6節マンチェスター・U戦での敗戦以降、公式戦8試合でわずか1勝。プレミアリーグ第15節終了時点で勝ち点14の17位にまで転落し、再び降格の2文字がチラつき始めたまま、カタールW杯の中断期間に突入した。

　そんな中、エヴァートンの新監督候補リストにはアンジェ・ポステコグルー監督の名前が載っているようだ。ジャーナリストのアラン・ニクソン氏は「ランパード監督の仕事は危機に瀕しており、エヴァートンはすでにポステコグルー監督が彼の後任として理想的な人物であると判断している」と明かす。また同氏によると、エヴァートン上層部はポステコグルー監督の『速くて魅力的なサッカー』と『率直な姿勢』に強く感銘を受けているという。

　その一方で『デイリー・メール』は、ポステコグルー監督自身がセルティック残留を示唆する発言をしていたことも報道。ブライトンやレスターから関心を寄せられていたことが取り沙汰されていた同指揮官は先月、アメリカメディア『Fox Sports』に対して、「大きな仕事に向けて今、とても集中しているんだ。我々はここでチームを作り上げているところ。そして、あまり先のことは考えたことがない。自分のことについて外野がどう騒ごうと、その焦点は変えないよ」と語ったことを併せて伝えている。

　ポステコグルー監督は昨季、セルティック就任1年目ながらスコティッシュ・プレミアシップとスコティッシュ・リーグカップの国内2冠を成し遂げた。迎えた今季は、監督キャリア初のチャンピオンズリーグに挑み、グループステージでレアル・マドリードやライプツィヒらと対戦。惜しくも最下位で大会を去ることとなったが、欧州最高峰で見せたポステコグルー監督のサッカーは、プレミアリーグのクラブをも魅了したようだ。なおエヴァートンは20日、親善試合でセルティックと対戦する。