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スコットランド、試合前日と翌日の練習でヘディングを禁止に…脳への影響を考慮

2022.11.28

セルティックでプレーする古橋亨梧 [写真]=Getty Images

 スコットランドサッカー協会(SFA)は28日、プロサッカー選手のヘディングに関するガイドラインを更新した。

 新たなガイドラインでは、「クロスやフィニッシュ、セットプレーの練習など、ヘディングを繰り返すようなトレーニングは試合前日と試合翌日には行わない」、「ヘディングを繰り返すようなトレーニングは、週に1回までとする」、「クラブは全体的なヘディングの負担を減らすために、トレーニングにおけるヘディングの活動を計画し、監視するべきである」などの文言が追加される。

 SFAは、グラスゴー大学が発表した「引退したプロサッカー選手が脳疾患で死亡するリスクは、一般人と比べて約3.5倍高い」との研究結果に基づき、数年前からユース年代を皮切りにヘディング関連のガイドラインを整備している。SFAは男女プロサッカーにおいても各クラブや監督、選手との協議を進め、今回のガイドラインを策定。発表によると、監督とコーチは70パーセント以上、選手は64パーセントが練習でのヘディング制限に賛成しているようだ。

 SFAチーフメディカルコンサルタントのジョン・マクリーン博士はガイドラインの目的について次のように説明している。

「研究は発展し続けていますが、ヘディングとその脳への影響についてすでに分かっていることは、連続したヘディングの後24~48時間持続する測定可能な記憶障害があること、ヘディング後短時間、血液サンプルに脳関連タンパク質が検出されることが示唆されています。また、サッカー選手においても、ヘディングに関連すると思われる脳スキャンの変化が報告されています。そのため、トレーニングでヘディングにさらされる時間を全体的に減らすことで、潜在的に蓄積する影響を軽減することを目的としています」

By サッカーキング編集部

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