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クロアチア代表、W杯の決勝T直近5試合で4度の延長戦…日本代表を飲み込んだ“不屈の魂”

2022.12.06

“歴戦の猛者”クロアチア代表 [写真]=Getty Images

 FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦で日本代表と対戦し、PK戦の末に、ベスト8進出を決めたクロアチア代表。そんな同国代表は、メジャー大会(W杯とEURO)の決勝トーナメントにおける直近8試合のうち、7試合で延長戦を戦っているようだ。

 ユーゴスラヴィア紛争を乗り越えて、1996年のEUROに、1998年のフランスW杯にそれぞれクロアチア代表として初出場を果たした。それ以降もひのき舞台に立ち続けるとともに、人口約400万人の小国ながら数々のスター選手を輩出。なかでも、2018年に行われたロシアW杯ではMFルカ・モドリッチやMFイヴァン・ラキティッチ、FWマリオ・マンジュキッチ(2021年に現役引退)らを中心に勝ち進み、同国代表史上初の準優勝を成し遂げている。

EURO2008は“ミラクル・ターキー”の前に屈する [写真]=Getty Images

 そんなクロアチア代表は、これまでにも数多くの死闘を繰り広げてきた。データサイト『OPTA』によると、メジャー大会(W杯とEURO)の決勝トーナメントにおける直近8試合のうち、7試合で延長戦を戦っているようだ。遡れば2008年、EURO・準々決勝でクロアチア代表は、“ミラクル・ターキー”として同大会最大のサプライズとなったトルコ代表と対戦。試合は0-0のまま延長戦に突入すると、延長後半119分に先制点を奪い、準決勝進出に大きく近づく。しかしその直後、トルコ代表に同点ゴールを決められて、PK戦にまでもつれ込むと、MFモドリッチやMFラキティッチが立て続けにPKを失敗し、“奇跡”の餌食となった。またEUROでは、2016年大会の決勝トーナメント1回戦ポルトガル戦、2020年大会(新型コロナウイルスの影響で開催されたのは2021年)の決勝トーナメント1回戦スペイン戦でも120分間の戦いに身を投じたが、両試合とも苦杯を舐める結果に終わっている。

ロシアW杯ではPK戦を2度制して勝ち上がり [写真]=Getty Images

 その一方で、W杯・決勝トーナメントで延長戦に突入した試合では、無類の強さを誇っている。2018年のロシア大会では決勝トーナメント1回戦デンマーク戦、準々決勝ロシア戦、準決勝イングランド戦と、3試合とも先制点を許しながらも追いついき、延長戦を戦い抜いた末に、決勝戦へと進出。最終的には、フランス代表に2-4で完敗したものの、逆境に立たされた時に発揮する“不屈の魂”は世界中を驚愕させた。

 日本代表をも退け、これでW杯直近5試合のうち4試合で延長戦を戦い、制しているクロアチア代表。これまでに何度も死線をくぐり抜けてきた“ヴァトレニ(愛称)”は今大会も、不屈の魂で勝ち上がりを狙う。

By サッカーキング編集部

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