チームを救ったGKリヴァコヴィッチ(左)を讃えるダリッチ監督(右) [写真]=Getty Images
クロアチア代表を率いるズラトコ・ダリッチ監督が、5日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦日本戦を振り返った。同日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
前回大会ファイナリストのクロアチア代表は、グループFをモロッコ代表に次ぐ2位で通過し、決勝トーナメント1回戦で日本代表と対戦した。試合は前半に先制点を許したものの、後半にFWイヴァン・ペリシッチのゴールで追いつくと、1-1のままPK戦に突入。するとGKドミニク・リヴァコヴィッチが、日本代表のPK3本をストップする驚異的な活躍を見せ、PK戦を3-1で制し、ベスト8に駒を進めた。
まずダリッチ監督は、日本戦について「難敵の気迫とアグレッシブなアプローチに、苦戦を強いられたよ。前半は優位に立てず、カウンターアタックを受けたけど、後半は安定して強い個性を見せることができた」と披瀝。また同試合の“ヒーロー”GKリヴァコヴィッチについては「日曜日にはトレーニングでPK練習をしていたんだ。重要なセーブを何度もしてくれたね。私は彼を信頼していたし、彼は私に自信を与えてくれる」と試合を通して好セーブを連発し、日本代表の前に立ちはだかった“守護神”を称賛した。
またダリッチ監督は、“ヴァトレニ(愛称)”の強さの秘訣にも言及した。ユーゴスラヴィア紛争を乗り越え、1998年に行われたフランスW杯でクロアチア代表として初出場。2010年の南アフリカ大会を除いて、これまでに通算6度の出場経験を持ち、前回大会は史上初の準優勝を成し遂げた。ダリッチ監督は「私たちは勤勉で努力家、欲しいもののために闘う。特にこの世代はあきらめないんだ」と口にしつつ、「彼らは、我々の国民の精神を反映している。祖国は多くの痛みを乗り越えてきた。だから、クロアチア代表はみんなの誇りであり続けている」とクロアチア国民の心を灯す存在と語っている。
2大会連続でベスト8に進出したクロアチア代表の次戦は9日、ベスト4をかけて“サッカー王国”ブラジル代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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