カタールW杯で輝きを放ったエンソ・フェルナンデス [写真]=Icon Sport via Getty Images
ベンフィカは29日、同クラブに在籍しているアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスの去就に関する声明を発表した。
現在21歳のE・フェルナンデスは、2022年7月に移籍金1200万ユーロ(約17億円)で母国の名門であるリーベル・プレートからベンフィカに完全移籍で加入した。初年度となっている今シーズンは、ここまで公式戦24試合に出場して3ゴール5アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)本戦では累積警告で出場停止となったグループH第6節のマッカビ・ハイファ戦(○6-1)を除く5試合に出場。パリ・サンジェルマン(PSG)を抑えてのグループ首位通過に貢献していた。
さらに、2022年9月にアルゼンチン代表デビューを飾ると、FIFAワールドカップカタール2022のメンバーにも選出。本大会ではグループC第1節のサウジアラビア代表戦(●1-2)、第2節のメキシコ代表戦(○2-0)は途中出場となったが、以降は全試合にスタメン出場。メキシコ代表戦では試合を決定付けるチーム2点目を決めた。中盤の底でアルゼンチン代表を支え、36年ぶり3度目の優勝を達成する原動力に。また、大会最優秀若手選手賞にも選出された。
この活躍を受け、大会終了後にはビッグクラブからの関心が相次いで報じられている。レアル・マドリード、リヴァプール、マンチェスター・Uなどが獲得に名乗りを上げていると報道されていたが、チェルシーは特に本腰を入れて獲得に動いている模様。1億2000万ユーロ(約169億円)を支払う可能性が示唆されていた。
このような状況を受け、ベンフィカのマヌエル・ルイ・コスタ会長は「我々にはこの冬にE・フェルナンデスを手放すという意思はない」とコメント。一方、「1億2000万ユーロのオファーがあった場合、快く彼を送り出すつもりだ」とも話しており、チェルシー移籍に拍車がかかるのではないかと目されていた。
一連の騒動に伴い、ベンフィカは公式HPを通じて現時点でのクラブの考えを発信。ルイ・コスタ会長の発言を否定するとともに、「今シーズンが終わるまで、エンソ・フェルナンデスにはこのクラブに残ってもらう意向です」と綴り、今冬の移籍を否定した。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト