FIFAワールドカップカタール2022では、日本代表の躍進や決勝戦では歴史に残る激闘が繰り広げられた。大会期間中の様々な話題の1つとして、アフリカ勢で初めてモロッコがベスト4入りを果たし、アフリカのサッカー史に新たな1ページを開いたことは記憶に新しい。
そしてウガンダにも未来のW杯出場を目指し、世界で活躍する選手の輩出をすべく活動するチームがある。アフリカのウガンダプレミアリーグに所属するプロサッカーチームSOLTILO Bright Stars FCだ。チームのオーナーは、元サッカー日本代表としてW杯3大会に出場するなど選手としても活躍した本田圭佑氏が2017年から務めている。
クラブの運営に携わる日本人スタッフの、二村元基氏と稲留亜佑美氏の2人に話を聞いた。
記事提供=FiNANCiE
―――会社としてSOLTILO Bright Stars FCの運営をはじめるまでの経緯を教えてください。
二村 本田に「アフリカでプロサッカークラブを運営したい」という意向があり、何か国かリサーチさせていただいたうえで、最終的な候補として残ったのがこのチームでした。2010年の南アフリカワールドカップに出場した本田が、現地の孤児院を訪問したんです。そのときに貧富の差などの現実を目の当たりにして「子どもたちに夢や希望を与えたい」と。そんな本田自身の思いがいちばん大きな取り組みのエンジンとしてあります。
―――お二人はどのような業務を担当しているのでしょうか?
二村 現在は日本にいる私と稲留、現地に在留している土屋の日本人3名が主に事業の担当として動いています。私は事業の責任者、稲留はFiNANCiEも含めたSNS投稿の管理をしています。ちなみに稲留は2021年12月までウガンダにおり、GMとして実務にあたっていました。
―――お二人がこのプロジェクトに携わるようになったきっかけは?
二村 もともと私は青年海外協力隊という制度を利用してウガンダに2年間滞在していた経験がありました。そのような経歴もあったなかで、SOLTILO社へ入社したのがちょうどアフリカのクラブを探しているタイミングでした。私の過去の経験を活かせないかということで「クラブの運営にも携わってほしい」という流れで携わり始めました。
稲留 私も所属していたボランティア団体の活動の一環で、大学3年生のときにウガンダへ2週間ほど現地調査に行ったんです。ただ、2週間だと表面的な部分しか見えなくて……進級するタイミングで大学を1年間休学して、ウガンダの子どもたちを支援する団体にインターンとして参加しました。そこでウガンダに渡航していた二村と出会い、元々関西学生サッカー連盟にも運営スタッフとして所属していたこともあり、サッカー関係のお仕事には興味があったので、掛け持ちでBright Stars FCでのインターンもすることになりました。
―――本田圭佑さんがオーナーということでも注目されています。クラブとの関わりは日頃どの程度ありますか?
二村 本田自身このチームのオーナーだけでなく、様々なことに取り組んでいることもあるので、今は日々、密に連絡を取り合っているわけではなくチームのトピックがあるときなどポイントで報告を入れたりしています。ですが、クラブの指針でもある「ウガンダやアフリカの子どもたちに夢や希望を与えられるチームになる」という方向性は彼から示されています。ウガンダは、ワールドカップにも出場したこともなく、FIFAランキングからしても、いわゆるサッカー後進国。そんな国において、世界で活躍する選手をBright Stars FCから輩出して、子どもたちにとってのスター、まさに“ブライトスター”になってもらいたい。優勝を目指すというよりも「育成型のクラブ運営をしてほしい」と一貫して言われており、その点を意識した運営を日々心がけています。
―――SOLTILO Bright Stars FCは2020年8月、FiNANCiEを導入した最初のスポーツチームになります。運用開始から2年以上が経ちましたがいかがでしょうか?
稲留 運用開始時は、サッカー系YouTuberのMAKIHIKAさんや梅ちゃんに協力していただき、サポーターを増やしていったのを覚えています。回数を重ねるごとにトークンホルダーの方が増え、今では日本から1300人を超えるサポーターの方がBright Stars FCに関わってくれているのは嬉しいですね。ウガンダは遠い国ですが、こうして日本から応援してくださっているサポーターの皆さんの存在はとても大きく、サポーターの皆さんやパートナー企業の皆さんのおかげで今のブライトスターズがあります。運営側として私たちもトークンホルダーの皆さんからパワーをもらっています。
二村 FiNANCiEを活用する前は、TwitterやFacebookなどのSNSを使っていましたが、双方向性のある機動的なコミュニケーションはFiNANCiEのほうが優れているなと感じます。スコア予想などハードルの低いコミュニケーションは、FiNANCiEを導入して良かったと思っています。
―――第3回のファンディングではSDGs活動の一環として、現地に貯水タンクを設置されました。地域課題解決という新しい動きも見られます。
稲留 子どもたちが井戸のまわりに笑顔で集まっている様子を見るとすごく嬉しかったです。ウガンダ国内でもサッカーの結果だけではなく、地域貢献でブライトスターズにスポットライトが当たることも増えてきました。実際に新たにパートナーとなった企業からも「ウガンダで唯一地域貢献活動を展開しているクラブだからこそ、パートナーとして協力していきたい」という言葉を頂きました。これからもウガンダ、そしてアフリカにいるからこそできる活動をしていきたいと思っています。
―――最後に、今後のトークンを活用した施策について展望をお願いします。
稲留 7月には4名のインフルエンサーに応援マネージャーに就任していただきましたので、来年は彼らに協力してもらいながらイベントの開催などにも挑戦していきたいと思っています。過去にウガンダの食事や選手の私服を紹介するなどの企画を実施した際は、すごく好評だったのでこれからもブライトスターズならではのコンテンツを発信していければなと思います。
また、さまざまな背景をもった子どもたちに日本人コーチと共に、Bright Stars FCの選手たちが現地でサッカー教室を開催するなどチャリティの取り組みにも力を入れはじめています。この活動もFiNANCiEのコミュニティや、スポンサーの協力があって成り立っていることなのでさらに活動を前進していきたいと思っています。
二村 コミュニティは広がっていると思うので、トークンホルダーの皆さんとウガンダの選手たちの交流の場をつくるなど、物理的な距離は遠くても心の距離は近くなるような取り組みをしていきたいです。あとはトークンの価値も上げていきたいですね。経済的にも価値があるような成功事例をつくっていく必要があると思っています。
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By サッカーキング編集部
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