ニューカッスル在籍時のクリスティアン・アツ [写真]=Getty Images
トルコ南東部を襲った大地震により行方不明となっているハタイスポル所属のガーナ代表MFクリスティアン・アツだが、地震発生から9日が経過した現在でも所在不明の状態が続いているようだ。14日、『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。
現地時間6日未明、トルコ南東部を震源とするマグニチュード7.8の大きな地震が発生。トルコと隣国シリアでは多くの建物が倒壊し、火災などの2時災害も発生するなど甚大な被害をもたらしている。日本時間14日時点で、この地震による死者はトルコとシリアを合わせて3万5千人以上に上っているようだ。倒壊した建物や瓦礫の下には未だ多くの人々が取り残されており、現地では懸命な救出活動が続いている。
かつてポルトやチェルシー、ニューカッスルなどでプレーし、昨年9月からハタイスポイルに在籍しているアツもこの地震により被災。倒壊した建物の下敷きになっているとヨーロッパの主要メディアが伝えていた。一時は瓦礫の下から救出されたとも報じられていたが、同選手の代理人が明かしたところによると、震災発生から9日が経過した現段階においても行方不明の状態が続いているという。アツの代理人を務めるナナ・セシェール氏は『スカイスポーツ』に次のような声明を寄せている。
「地震の発生から9日が経過したが、クリスティアンの居場所は未だに分かっていない。私はクリスティアンの家族と共にハタイの地震現場にいる。想像を絶する光景が広がっており、被災された方々のことを思うと胸が痛む。ここにいる間に、クリスティアン・アツの部屋の正確な位置を特定することができた。また、彼の靴を2足発見することもできた。昨日、赤外線画像により最大5名が生存していることを確認した。しかし、視覚、聴覚、嗅覚による生存確認に過ぎず、残念ながらクリスティアンを見つけることはできなかった」
また、同氏は「非常に困難な状況が続いている。生存者の救出に尽力したトルコおよび外国の救助隊や地元の民間人、ボランティアに深く感謝している」と救出に関わっている人々への感謝を示しつつ、さらなる支援の必要性を次のように訴えている。
「現地では通訳を含むより多くのリソースが必要とされている。事態は一向に進んでおらず、救助活動が遅れ、リソースの不足により多くの人命が失われている。クラブがクリスティアンを探す現場にいないのは残念だ。彼らの地位と影響力、そして地元に関する知識があれば、非常に助けになるはずだ。クラブ会長とハタイ市長には、救出活動を加速させるためのリソースの提供を懇願している」
By サッカーキング編集部
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