(左)ポルティモネンセ所属の中村航輔と(右)スポルティング所属の守田英正 [写真]=Getty Images
プリメイラ・リーガ(ポルトガルリーグ)第23節が4日に行われ、ポルティモネンセとスポルティングが対戦した。
12位に付けるポルティモネンセは前節ファマリカンに完封負け。ホームで戦う今節はリーグ戦2試合ぶりの勝利を目指す。GK中村航輔がリーグ戦19試合連続でスタメンに名を連ねた。対する4位スポルティングはヨーロッパリーグ(EL)も含め現在公式戦3連勝中。勢いそのままに敵地での白星を掴むことはできるだろうか。こちらはMF守田英正が公式戦3試合連続の先発入りを果たしている。
試合は序盤から拮抗した展開が続く。ボール保持率で上回るスポルティングが何度か相手ゴール前に迫るシーンを作るが、ポルティモネンセは集中した守備で決定的なチャンスを作らせない。16分、ピッチ中央付近からの長いスルーパスでDFラインの背後に抜け出したマーカス・エドワーズがカットインから右足でシュートを放つも、枠の右へ外れゴールならず。スポルティングは直後の右CKからも際どいシーンを作ったが、GK中村航輔のセーブと相手DFのブロックに阻まれた。
前半の中盤にかけてはスポルティングがポルティモネンセを押し込む展開が続く。中盤の一角に入った守田も時折サイドに流れ起点を作りつつ、DFラインの背後へのランニングでボックス内への侵入を試みる。対するポルティモネンセは守勢に回る時間が続くものの、中央をしっかりと固めた強固な守備で応戦。GK中村航輔がボックス外への積極的な飛び出しでチャンスの芽を摘むシーンも見られた。
試合を優位に進めるスポルティングは39分、左サイドの敵陣深くでロングボールを受けたヌーノ・サントスがボックス内で倒されPKを獲得。しかし、キッカーを務めたペドロ・ゴンサウヴェスのシュートは枠の上へ外れ、先制点を奪うことはできなかった。その後は互いに大きなチャンスを作れず、前半はこのままスコアレスで終了した。
後半に入るとアウェイのスポルティングが攻勢を強める。52分、敵陣ボックス付近で相手DFからボールを奪取すると、こぼれ球を拾ったP・ゴンサウヴェスがボックス手前から右足を振り抜く。シュートは枠を捉えたが、GK中村航輔が右手一本で見事に枠外へと弾き出した。直後にもP・ゴンサウヴェスが際どいシュートを放ったが、こちらは枠の右へ外れた。
63分には守田が鋭い縦パスを供給すると、敵陣中バイタルエリア内でボールをキープしたP・ゴンサウヴェスがボックス内右へ絶妙なスルーパスを送る。右サイドを駆け上がってきたリカルド・エスガイオが右足を振り抜いたが、シュートは惜しくも枠外へ。72分には味方からの絶妙なスルーパスで相手DFラインの背後へ抜け出したP・ゴンサウヴェスがボックス内に侵入し右足でシュート。しかし、タイミング良く距離を詰めたGK中村航輔が身体を張った好セーブで得点を許さない。
77分、ようやく試合の均衡が破れる。敵陣右サイドでボールを受けたP・ゴンサウヴェスが右足でボックス内へ柔らかいボールを送ると、途中出場のパウリーニョが滑り込みながらの左足ボレーシュートでゴールネットを揺らした。攻勢に出ていたスポルティングがようやく先制に成功する。その後は両チームともチャンスを作りあうも、スコアボードは動かず、試合はこのまま0-1で終了。勝利したスポルティングは公式戦4連勝でELへ勢いを付けている。なお、中村航輔と守田はフル出場を果たした。
次節、ポルティモネンセは11日にアウェイでシャヴェスと、スポルティングはミッドウィークのEL・ラウンド16ファーストレグのアーセナル戦を挟み12日にホームでボアヴィスタと対戦する。
【得点者】
0-1 77分 パウリーニョ(スポルティング)
※記事中に誤字がありましたので訂正致しました(3月5日 8:20)
By サッカーキング編集部
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