キミッヒのPKでドイツ代表が後半ATに同点に追い付く [写真]=Getty Images
国際親善試合が12日に行われ、ドイツ代表とウクライナ代表が対戦した。
現在ヨーロッパの各国代表チームはEURO2024予選を戦っているが、ドイツ代表はEURO2024のホスト国となっている関係で同予選は免除に。6月のインターナショナルマッチウィーク初陣ではウクライナ代表と対戦することとなった。ドイツ代表はアントニオ・リュディガー、ジョシュア・キミッヒ、レロイ・サネらをスターティングメンバーにチョイス。ゴールマウスはケヴィン・トラップが守る。一方のウクライナ代表はアンドリー・ヤルモレンコ、ミハイロ・ムドリク、ヴィクトル・ツィガンコフらが先発に並んだ。
試合は序盤に動く。6分、右サイド高い位置でスローインを得たドイツ代表は、敵陣中央でフリーになったキミッヒにボールが渡ると、前を向いて浮き球のボールが送られる。反応したマリウス・ヴォルフがペナルティエリア右から中央へ切り込んで左足を振り抜くと、このシュートがニクラス・フュルクルクに当たってゴールに吸い込まれた。公式記録ではフュルクルクのゴールとなり、これでフュルクルクはドイツ代表出場7試合で7ゴールを記録している。
幸先良く先手を取ったドイツ代表だったが、その後はウクライナ代表が反撃に出る。18分、自陣からのロングフィードを右サイド高い位置で受けたオレクサンドル・ティムチクが中央へスルーパスを送ると、抜け出したツィガンコフが右足でゴールネットを揺らす。続く23分には敵陣右サイドでボールをキープしたヤルモレンコのスルーパスからティムチクが深い位置に侵入。ダイレクトでマイナス方向へ折り返すと、ニアサイドでスルーされたボールにムドリクが合わせた。このシュートがリュディガーに当たってゴールに吸い込まれる。わずか5分間でウクライナ代表が2ゴールを挙げ、逆転に成功した。
前半のうちに試合を振り出しに戻したいドイツ代表は、アディショナルタイムにペナルティエリア手前右寄りの良い位置でフリーキックを獲得。サネが左足で狙い澄ましたシュートを放ったが、ここはクロスバーに嫌われた。前半はこのまま終了。ウクライナ代表の1点リードでハーフタイムに突入した。
後半に入ると、56分にウクライナ代表が再びゴールに迫る。敵陣でドイツ代表のビルドアップが乱れた隙を見逃さず、アルテム・ドフビクがマティアス・ギンターからボール奪取。GKトラップを引き付けて中央へ折り返すと、最後はフリーになっていたツィガンコフが右足で無人のゴールに流し込んだ。ウクライナ代表がリードを広げる3点目を記録している。
ホームで窮地に立たされたドイツ代表だったが、試合終盤に意地を見せる。83分、最終ラインでボールを持ったリュディガーが右足でロングフィードを送ると、前線で待っていたカイ・ハフェルツが相手よりも先に頭でボールタッチ。スペースに落としたボールに素早く反応し、右足でゴールに流し込んだ。ドイツ代表が1点を返している。
勢い付いたドイツ代表はその後もチャンスを作り続けると、90分に再びハフェルツが大仕事。左からの浮き球パスをペナルティエリア内で収めると、巧みなタッチで前を向いて相手のファウルを誘発。土壇場でドイツ代表にPKが与えられた。キッカーを務めるのはキャプテンマークを巻いてピッチに立っていたキミッヒ。ゴール左方向に転がしたシュートはポストに当たってゴールネットを揺らし、ドイツ代表が同点に追い付いた。
試合はこのままタイムアップ。撃ち合いとなった一戦は3-3のドローで終了した。この後、ドイツ代表は16日にアウェイでポーランド代表との国際親善試合が予定されている。一方、ウクライナ代表は同じく16日、敵地で行われるEURO2024予選・グループC第3節の北マケドニア代表戦に臨む。
【スコア】
ドイツ代表 3-3 ウクライナ代表
【得点者】
1-0 6分 ニクラス・フュルクルク(ドイツ代表)
1-1 18分 ヴィクトル・ツィガンコフ(ウクライナ代表)
1-2 23分 アントニオ・リュディガー(OG/ウクライナ代表)
1-3 56分 ヴィクトル・ツィガンコフ(ウクライナ代表)
2-3 83分 カイ・ハフェルツ(ドイツ代表)
3-3 90+1分 ジョシュア・キミッヒ(PK/ドイツ代表)
By サッカーキング編集部
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