サウジアラビアが2030年のFIFAワールドカップ開催国立候補から撤退したと報じられた [写真]=Getty Images
サウジアラビアが2030年のFIFAワールドカップ開催国立候補を取り下げたようだ。22日、スペイン紙『アス』が伝えている。
2030年のFIFAワールドカップはウルグアイで行われた第1回大会から100年の節目となる記念大会。ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、チリの4カ国が共同招致を行うことを発表しており、3月にはモロッコもポルトガルとスペインによる3カ国共同開催へ名乗りを挙げていた。
同紙によると、22日午後にサウジアラビアは共同開催の同盟国であるギリシャとエジプトに、開催地に立候補しない方針であると通告した模様。モロッコがポルトガルとスペインの共同開催に加わったことでサウジアラビア側が不利になったことから、同国政府は誘致を2034年大会まで延期すると決定したようだ。モロッコを編入させた戦略的な動きによって、アラブ界隈の票が大きく分かれると予想され、勝算がなくなったことが撤退につながったと報じている。
2030年大会の開催地をめぐっては、昨年10月にウクライナがスペイン、ポルトガルとの3カ国共催を目指すと各連盟から発表されていた。しかしながら、ウクライナ国内ではロシアの軍事侵攻による戦闘が依然として継続。大会の実施が可能であるか現時点では不透明となっており、モロッコ立候補後のウクライナの立場・役割についても詳細は定かではない。
スター選手の移籍が相次ぐサウジアラビアだが、自国でのワールドカップ開催は先延ばしとなる可能性が高そうだ。
By サッカーキング編集部
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