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米女子代表FWラピノーが今季限りで現役引退…2度のW杯制覇、19年バロンドーラー

2023.07.09

ラピノーが今季限りでの現役引退を発表 [写真]=Getty Images

 アメリカ女子代表FWミーガン・ラピノー(OLレイン)が、2023シーズン限りでの現役引退を発表した。

 ラピノーは8日に自身の公式Twitter(@mPinoe)を更新。幼少期の写真を添えて、「深い安らぎと感謝の気持ちを込めて、この美しいゲームをプレーするのは今シーズンを最後にすると決めました。サッカーが私の人生を永遠に形作り、変えることになるとは想像もできませんでしたが、この少女の表情から察するに、彼女は最初からわかっていたのでしょう」と投稿し、現役引退の意向を明かした。

 現在38歳のラピノーは兄の影響で3歳からサッカーを始めた。学生時代から抜きん出た才能を見せ、ポートランド大学卒業後にドラフト指名でシカゴ・レッドスターズに入団。2009年にプロデビューを飾った。その後はアメリカの複数クラブ、シドニーFC(オーストラリア)、リヨン(フランス)でプレー。2013年からOLレインに所属しており、一時期はFW川澄奈穂美やMF宇津木瑠美、FW籾木結花らとチームメイトだった。

 2006年にA代表デビューを飾ったアメリカ女子代表では、これまで通算199キャップを数えている。2012年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得し、2015年と2019年にFIFAワールドカップを制覇。2019年には女子バロンドールを受賞した。

 ピッチ内外で、男女平等やスポーツ界における性的虐待の撲滅、マイノリティの権利を主張する活動家として積極的に活動。不平等や少数派への抑圧に抗議して国歌斉唱時にヒザをついて起立を拒否したこともあれば、2019年にはチームメイトとともにUSSF(アメリカサッカー連盟)に対して、男子選手と同じ賃金の支払いを求める裁判を起こした(USSFは2022年に男女同一賃金の実現を発表した)。また、ラピノーは同性愛者であることを公言しており、2020年10月30日に女子バスケットボール選手のスー・バードと結婚した。

 今月20日に開幕するFIFA女子ワールドカップ2023オーストラリア&ニュージーランドが、自身4度目のW杯参加となるラピノー。今大会から32チーム制となる大会を勝ち抜き、アメリカを3大会連続5度目の優勝に導くことになるのだろうか。

By サッカーキング編集部

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