タディッチ(左)とリヴァコヴィッチ(右)がフェネルバフチェ加入へ [写真]=Getty Images
フェネルバフチェは16日、セルビア代表FWドゥシャン・タディッチ獲得に向けた交渉を行っていることを発表した。
タディッチは当初、アヤックスと2024年6月末までの契約を締結していたが、選手本人の要望により満了まで1年間を残したタイミングで同契約を解除。現地時間14日にはアヤックスが退団を正式発表し、現在はフリーの身となっている。去就に大きな注目が集まる同選手だが、新天地はトルコのスュペル・リグになりそうだ。
フェネルバフチェの発表によると、タディッチは既に今夏の加入に向けたメディカルチェックを通過しているとのこと。契約交渉を完了させるべく、現在は同クラブの本拠地であるイスタンブールに滞在しているという。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、同選手に対してはサウジアラビアのクラブが2年契約を提示したいたとのこと。しかし、タディッチ本人がヨーロッパでのキャリア継続を希望したため、交渉は進展しなかったようだ。
現在34歳のタディッチは、母国クラブのヴォイヴォディナの下部組織出身。2006年にトップチームでデビューを飾るとフローニンゲンやサウサンプトンなどを経て2018年7月にアヤックスに加入した。在籍5シーズンで公式戦通算241試合の出場で105ゴール112アシストを記録したほか、エールディヴィジで3度、KNVBカップで2度の優勝なども経験した。
また、ロマーノ氏によると、フェネルバフチェはディナモ・ザグレブ所属のクロアチア代表GKドミニク・リヴァコヴィッチの獲得にも大きく前進しているという。個人的な条件は既に合意に達しており、現地時間16日には選手本人が契約書にサインするためにイスタンブールを訪れる予定だという。なお、移籍金は900万ユーロ(約14億円)程度と見られている。
現在28歳のリヴァコヴィッチは2015年夏にディナモ・ザグレブに加入。1シーズンのレンタル移籍を経て、2016-17シーズンから同クラブの一員としてプレーしている。同クラブでここまで公式戦通算283試合に出場し、チームの絶対的守護神として活躍。クロアチア代表では2019年頃から正GKに定着し、昨年のFIFAワールドカップカタール2022ではチームのベスト4進出に大きく貢献した。ラウンド16の日本戦でPKを3本ストップしたことも記憶に新しい。
By サッカーキング編集部
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