新天地でも早速結果を出したメッシ [写真]＝Getty Images
MLS（メジャーリーグ・サッカー）とリーガMX（メキシコ1部リーグ）の共同で開催されているリーグカップ2023・グループステージ第1節が21日に行われ、インテル・マイアミ（MLS）とクルス・アスル（リーガMX）が対戦した。
MLSとリーガMXの全47クラブが参加する同大会。現行のフォーマットでの開催は今年度が初となる。47チームのうち、2022シーズンのMLSサポーターズ・シールド（※プレーオフではなくレギュラーシーズンの獲得勝ち点数によって決定する順位表）で頂点に立ったロサンゼルスFC、2022年のアペルトゥーラ（前期）とクラウスーラ（後期）の獲得勝ち点数で首位となったパチューカは決勝トーナメントからの参加となる。同2クラブを除く45クラブは、3チームずつ15のグループに分けられていた。
今夏の補強でリオネル・メッシ、セルヒオ・ブスケツ、ジョルディ・アルバの完全移籍加入を発表したインテル・マイアミは、同大会の初陣でクルス・アスルと対戦。メッシとブスケツはベンチからのスタートとなった。J・アルバは加入発表直後のためメンバーに含まれていない。
試合の均衡が破れたのは44分。ペナルティエリア左からマイナス方向へカットインしたロバート・テイラーが自ら右足シュートを突き刺し、インテル・マイアミが先手を取ってハーフタイムに突入した。後半に入るとインテル・マイアミのベンチに動きが。55分、ベンジャミン・クレマスキとデイヴィド・ルイスを下げて、メッシとブスケツをピッチに送り出した。
クルス・アスルは65分、ヘスス・ドゥエニャスからの縦パスを引き出したウリエル・アントゥナがペナルティエリア右で前を向き、迷わず右足を振り抜く。強烈な一撃はGKの手に当たってゴールネットを揺らし、試合は振り出しに戻った。
このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、“この男”が魅せる。インテル・マイアミは敵陣ペナルティエリア手前、中央やや左寄りの位置でフリーキックを獲得。キッカーを務めるのはもちろんメッシだ。いつもと同じく3歩の助走から放たれた一撃は、美しい軌道を描いてゴール左に吸い込まれる。新たにチームに加わった“スーパースター”の一撃で、インテル・マイアミが土壇場で勝ち越しに成功した。
試合はこのままタイムアップ。メッシの一撃が決勝弾となり、現在MLS・イースタンカンファレンス（東地区）で最下位に沈んでいるインテル・マイアミが、公式戦7試合ぶりの白星を飾った。この後、インテル・マイアミは25日にアトランタ・ユナイテッドとの一戦に臨む。
By サッカーキング編集部
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